東洋医学的視点から考える”口内炎”が出来る原因とその治し方について

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東洋医学
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口内炎って出来てしまうとご飯食べるのも痛いし、出来る場所によってはしゃべるのも苦痛になりますよね。

そんな口内炎ですが、出来る原因は様々ありますが食べ過ぎ・飲みすぎた後にできることが多々あります。

皆さんはそんなことないでしょうか?

 

実際のところ、

□食べ過ぎ・飲みすぎが原因で栄養バランスを崩してしまっている

□自律神経のバランスを崩して免疫力が低下してしまっている

などが原因で口内炎ができているものと考えられます。

 

今回はこういった原因で生じている”口内炎”について東洋医学的にはどういったことが原因になるのかを検討し、東洋医学的視点からの治療方法や予防方法を提示していきたいと思います。

 

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1.東洋医学的に”口内炎”は胃腸の問題が原因で生じる!

東洋医学には”五行論”というものがあり、人によってタイプが分けられます。

五行は、「木(肝)・火(心)・土(脾)・金(肺)・水(腎)」の5つに分けられ、それぞれがお互いに影響し合って身体のバランスを保っていると言われています。

 

で、この五行論には五行色体表というものがあり、五行それぞれの特徴がまとめられています。

今回はこの五行色体表を使って口内炎になりやすい人のタイプを導き出していきます。

 

五行色体表について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

五行色体表(東洋医学)をリハビリ場面で活用する方法
五行色体表を理解すると”対象者の性格”や”対象者はこの症状をどう捉えているのか?”など対象者の背景の理解がしやすくなります。五行色体表を使っていくと、現れている症状がどの臓器に負担をかけているかなど深い部分まで知ることができます。 はっきりしない症状や原因がわからない問題の解決には効果的です。

 

①五行色体表から見る”口内炎”になりやすい人のタイプは?

単刀直入にいうと、

五行色体表では、口内炎になりやすい人のタイプは「土(脾)」にあてはまる人になります。

 

五行色体表の中に”五根(五官)”という項目があります。

この”五根(五官)”とは、身体に負担がかかると病気があらわれる部位とされています。

五根の中で「土(脾)」は、「口(口唇)」に対応しており、「口内炎などは脾の疲れが考えられる」とされています。

 

五根について他の五行の分も載せておきます。

 

②東洋医学的には「口内炎ができやすい=胃腸が弱いタイプ」

先程、「五行色体表では、口内炎になりやすい人のタイプは「土(脾)」にあてはまる人」と説明しましたが、一体「土(脾)」とは何なのでしょうか?

 

五行には「木(肝)・火(心)・土(脾)・金(肺)・水(腎)」の5種類があると先述しました。

簡単にまとめると以下のような関係性があります。

□木⇒肝⇒胆⇒⇒自律神経系の問題

 

□火⇒心⇒小腸⇒循環器系の問題

 

□土⇒脾⇒胃⇒⇒消化器系の問題

 

□金⇒肺⇒大腸⇒呼吸器系の問題

 

□水⇒腎⇒膀胱⇒排泄系の問題

 

 

下図は五行色体表の一部になります。

図:五行色体表の一部

 

このように、五行それぞれに特徴があり引き起こしやすい病気もそれぞれになってきます。

この中で「土(脾)」は消化器系と関わりを深く持っています。

 

以上のことをまとめていくと、

口内炎が出来やすい人のタイプ=消化器系が弱い人

と結論付けられます。

 

 

③東洋医学的に口内炎が出来やすい人の身体的特徴

これまでの流れで、

「口内炎が出来やすい=胃腸が弱い」

ということがわかってきたと思います。

 

そして、東洋医学的に口内炎が出来やすい人を捉えていくと、身体的特徴もわかってくるんです。

すべてが当てはまるわけではありませんが紹介します。

 

ここでは経絡の概念を用いていきます。

経絡の特徴は以前の記事でも書いていますが、「経絡は異常が生じると伸展性を失う」ということです。

つまり”異常のある経絡は縮んでしまう”ということです。

 

経絡について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「痛み」や「だるさ」から経絡の問題を特定する方法
東洋医学には”経絡”という概念があります。この経絡は全身に張り巡らされており全身に作用します。本日は、東洋医学の中でもこの「経絡」にフォーカスしてまとめていきます。

 

 

以上のことを踏まえて考えていくと、

 

口内炎が出来やすい人=胃腸が弱い

↓↓↓↓

胃腸に関連のある経絡は「脾・胃の経絡」

↓↓↓↓

「脾・胃の経絡」は身体の前面を通る

↓↓↓↓

胃腸に問題がある場合は身体の前面が縮む

↓↓↓↓

猫背になりやすくなる

つまり、「口内炎が出来やすい人=猫背の姿勢パターンを取りやすい」と言えるわけです。

ここまでくれば可能性の話であるため、あくまで傾向です。

全ての人がそういうわけではありませんので・・・

 

④東洋医学的に口内炎が出来やすい人の関連症状と性格

これまでのところで思い当たる節がある方は以下の症状や性格なども当てはまってくるのではないでしょうか?

 

●口内炎以外にも、口の端が裂ける「口角炎」になりやすい

●いつも悩み事をしている

●優柔不断

●季節の変わり目にいつも体調を崩す(口内炎もこの時に出来やすい)

●酸っぱいものをやたら好む

●顔色や手足の色が黄色っぽくなっている

 

 

2.東洋医学的に”口内炎”を治すための対策と考え方

ここからは、上記で説明したような方が口内炎になった場合もしくはならないための対策方法を提示していきます。

①暴飲暴食を控える!~特に疲れているとき~

まずは、そのままですが「暴飲暴食を控える」ということです。

そもそも、暴飲暴食が口内炎を引き起こしているわけなのでまず優先的に控えていくべき行為になります。

 

また、疲れているときは免疫力も低下しています。

そんな時に胃腸に負担をかけるように暴飲暴食をしてしまったら結果としてなおさら口内炎ができやすくなります。

 

特に、胃・脾がもともと弱い人はすぐに口内炎が出来てしまうので注意が必要です。

 

そもそも自分自身の胃腸が弱いかどうかを知りたい方はこちらの記事に胃腸が弱い人の特徴を書いてるので参考にされてください。

胃腸の不調を東洋医学的に解釈する~脾・胃の問題を解消し胃腸をきれいにする~
東洋医学の中では、脾・胃は”消化器系のコントロール”をする部分になります。ストレス社会である現代ではこの消化器系の問題を抱えている人が非常に多いです。つまり脾・胃にかなりの負担がかかっているということですね。「ストレスが胃にくる」とも言いますし、脾・胃の感情は「思い悩み」ですから常にストレスと隣り合わせということになります。

 

②脾・胃の経絡に刺激を加えて胃腸の負担を軽減させる

暴飲暴食を控えた後は、実際に経絡に働きかけていきます。

対象となる経絡は「脾・胃の経絡」になります。

図:脾経・胃経

 

先述しましたが、「異常のある経絡は伸展性を失う」でしたね。

というわけなので、経絡アプローチでは経絡の伸張性を出していきます。

 

「脾・胃の経絡」は身体の前面を通るため、主に体幹の伸展を含む運動を取り入れていきます。

 

具体的な方法はこちらの記事にまとめていますのでよかったらご覧ください。

猫背の改善には経絡アプローチが効果的~東洋医学的に猫背を解釈する~
今回は猫背について書いていきます。皆さんは猫背の状態をイメージできますか?大体、「姿勢が悪い=猫背」という方程式的なものが世間にはありますよね。現代社会において、猫背は簡単になってしまう不良姿勢です。今回はその猫背に対して東洋医学的視点から原因や解決方法をまとめていきます。

 

 

3.まとめ

今回は「口内炎」をテーマにして東洋医学的視点を提示していきました。

口内炎に限らず、多くの身体に現れる症状はストレスなどの問題を含んでいます。

それに対してほとんどが「薬や安静とる」といった対処療法がほとんどかと思います。

 

東洋医学的を取り入れていくと、対処療法ではなく、原因に対しての治療が可能になってきます。

今回の口内炎も生活習慣の問題も大きく関わっているわけなので東洋医学的な視点も効果的になってくることが考えられます。

 

それでは本日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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