腸腰筋や大腿直筋の短縮を評価するトーマステストの方法と解釈の仕方

どうも。

kabosuです。

今回は前回の症例検討の中で行った評価方法をまとめていきます。

前回の記事

大腿筋膜張筋が腰痛の原因であった症例について

前回の記事では、腰痛の原因を評価するために

トーマステストとOberテストを評価していきました。

トーマステストは”腸腰筋や大腿四頭筋”を評価するテストです。

Oberテストは”大腿筋膜張筋”を評価するテストです。

今回は、トーマステストについて、どのように評価を行い、どう解釈するかなどをまとめていきます。

それではよろしくお願いします。

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1.トーマステストとは?

トーマステストは、股関節の伸展制限を評価するテストです。

主に腸腰筋や大腿四頭筋の筋短縮を評価するために用いますが、診かたによってはそれ以外の筋短縮も評価可能なテストになっています。

2.トーマステストの評価方法

トーマステストの評価方法です。

①ベッドから足を出して仰向けに寝る

※この時、両足が床につかないようにします

②片方の膝を抱え、出来るだけ腰を曲げる

③もう一方の足の力を抜く

④脱力した足の自然な緊張を確認する

※下垂した側の足の評価を行います

※脱力した足がどの方向に引っ張られているかを見ていきます

図:検査肢位

3.トーマステストの解釈の方法

次にトーマステストを評価した際にどのように問題点を解釈していくかをまとめていきます。

①腸腰筋の制限

腸腰筋は股関節の屈筋であるため、短縮や制限があると膝を抱え込んだ時に追従するように下垂した足が浮き上がってくる反応”がみられます。

【腸腰筋の問題で生じる弊害】

・身体が反れなくなる、反ったときに腰痛が出る

・常に股関節屈曲位での歩行になる伸びきらない感じがする

②大腿直筋の制限

大腿直筋は膝の伸展筋であるため、短縮や制限があると”膝を抱え込んだ時に追従するように下垂した側の膝が伸びてくる”もしくは”膝を曲げようとしても曲がらない”といった反応が見られます。

【大腿直筋の問題で生じる弊害】

・拮抗筋であるハムストリングスとの協調性が悪くなり膝痛を助長する

・股関節の屈筋にも過剰に作用し腰痛を助長する

③大腿筋膜張筋や内転筋の制限

大腿筋膜張筋は股関節の外転筋であるため、短縮や制限があると”膝を抱え込んだ時に追従するように下垂した側の股関節が外転してくる”といった反応が見られます。

内転筋は股関節の内転に作用するため、短縮や制限があると”膝を抱え込んだ時に追従するように下垂した側の股関節が内転してくる”といった反応が見られます。

【大腿筋膜張筋の問題で生じる弊害】

・股関節伸展を制限する筋であるため腸腰筋同様、体幹の伸展運動を阻害する

【内転筋の問題で生じる弊害】

・膝内側の痛みや股関節のつまりを誘発する

以上が評価に対する解釈の方法です。

今回は、日々臨床で見る中で多い制限をまとめています。

他にも制限として考えられる組織もありますので興味がある方はこちらの文献から確認してください。(文献の症例数など少ないため、あくまで参考程度に・・・)

トーマステスト変法時の股関節運動に関連する筋の特定 Vol.44 Suppl. No.2

4.まとめ

今回は、トーマステストの評価方法についてまとめていきました。

腰痛がある場合など、明確にどこの組織が影響しているなどわからないものではないでしょうか?

そんな時、トーマステストなどでどの組織が制限因子になっているかを評価することができればアプローチの精度は必然的に上がってきますよね。

それでは本日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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