どうも。
KABOSUです。
今回も
腰痛について
記事にしていきます。
前回は
というテーマで、仙腸関節・股関節の問題についてふれていきました。
今回は、主に上半身の問題が原因で生じる腰痛についてまとめていきます。
上半身というと、大きな塊のイメージになりますが細かく見ていくと「肩・首・胸郭」に分けられます。
意外と多いのが肩の可動域制限がある方は腰痛も併発している例ですね。
要するに、肩の可動域制限を腰の動きで代償しているということです。
どういうことかというと、肩が上がらない場合は、腰を反って肩を挙げていきます。
このように、肩の動きを腰で代償してしまうということです。結果、腰部の負担増大につながり腰痛出現といった形になってきます。
同様の問題が、頸部や胸郭でも生じる可能性があります。
今回は、このような上半身の問題で生じる腰痛についてまとめていきます。
1.「胸郭・肩・頸部」が原因で起こる腰痛について
後屈運動時の胸椎伸展制限は、腰椎の貢献度を増大させ、腰椎へのストレス増大につながる可能性があります。
下位胸椎の回旋または側屈は、仙骨アライメントとの組み合わせにより、その間に介在する腰椎アライメントに影響を及ぼします。
さらに、前屈や後屈などの基本的動作において下位胸椎アライメントが変化すると、さらに側屈や回旋といった矢状面以外の運動要素が混入し、椎間関節の運動に異常を招く可能性があります。
①下位胸郭の拡張性の問題
下位胸郭の拡張運動の制限は、胸郭内の可動性を制限し、胸椎伸展可動域を制限すると推察されます。
胸椎の伸展可動域の制限が生じると後屈運動時に腰椎のストレスが増大し腰痛を招く可能性が出てきます。
これに対して、下位胸郭の前後方向に圧迫すると、下位胸郭の左右への対称な拡張が促され、それに伴い胸椎伸展可動域が増大します。
下位胸郭の拡張の有無を確認するのか下図の赤ラインを評価します。
多くは外腹斜筋の緊張により肋骨が閉じてしまっています。
それを徒手で開いた状態で体幹後屈運動を行い、変化が出ればアプローチ対象となります。
このように、問題がはっきりしたら、下位胸郭の拡張制限の原因因子である上部腹筋群や肋間筋、そしてこれらの柔軟性に影響を及ぼす皮下組織の滑走不全を改善する必要があります。
②肩甲胸郭関節の癒着の問題
肩甲胸郭関節には前鋸筋の深層および浅層に滑液包が存在し、その癒着は肩甲骨の可動性を低下させるとともに上位胸郭の可動性を低下させます。
その結果、胸椎全体の伸展可動域の低下が生じる場合があります。
これに対して、徒手的にこれらの滑液包の癒着をリリースし、肩甲胸郭関節の可動性を改善することが必要になります。
③頸椎のゆがみの問題
上位交差性症候群に代表される円背を伴った頸椎のゆがみは、後屈時の頸椎過伸展と上位胸椎の後彎増強を招き、胸椎伸展可動域を低下させる場合があります。
これに対して、頭部の後方移動、上位胸椎伸展、上位胸郭挙上を伴う運動パターンの学習と共に、それに抵抗する軟部組織の滑走性を改善させる必要があります。
上位交差性症候群に関する他の記事はこちらからご覧になれます。
肩甲骨の内側の痛みには”上位交差性症候群”に対するリハビリが有効
2.まとめ
今回は、上半身の問題が原因で生じる腰痛についてまとめていきました。
腰痛と肩の関係性とか腰痛と首の関係性なんかはイメージしにくいかと思いますが、記事を読んでもらうと意外と関係ありそうなものだというのがわかるかと思います。
何をやっても腰痛が治らない場合なんかは上半身のチェックも行ってみるといいかと思います。
それでは本日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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