肩甲骨の内側の痛みには”上位交差性症候群”に対するリハビリが有効

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どうも。

KABOSUです。

今回は、

上位交差性症候群について

まとめていきます。

皆さんは肩こりや首の痛みに悩まされたことないでしょうか?

また、リハビリ患者でもそういった訴えを聞くことはないでしょうか?

外来リハビリを担当しているセラピストは聞くことが多いかと思います。

この肩こりや首の痛みに付随して多くなる訴えは”肩甲骨の内側の痛み”ではないでしょうか。

「肩が凝るのよ~」

「どの辺が凝ってるんですか?(肩甲骨内側を押す)」

「あっ!そこがいつも痛い所です!」

このように肩こりや首の痛みを訴える方の多くは、肩甲骨の内側を押すと”そこが悪いポイント”であると言われます。

そこで、今回はその肩甲骨の内側の痛みについて、上位交差性症候群というパターンに落とし込んでどう対処していけばいいのかをまとめていきたいと思います。

上位交差性症候群のパターンを理解していけば、マッサージで治るのか?いやいやトレーニングが必要ですよ!など悩むことは減ってきますよ。

1.肩甲骨の内側の痛みの原因について

痛む場所

肩甲骨の内側の痛む場所で最も訴えの多い場所は、肩甲骨の内側の半分から上部になります。

ここが凝り固まってしまっている人は非常に多いです。

痛みの原因組織

エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ 評価と治療より引用

トリガーポイントの視点から原因組織を挙げると、

●僧帽筋(紫色)

●菱形筋(青色)

●肩甲挙筋(緑色)

●斜角筋(オレンジ)

などがあります。

このように肩甲骨の内側の痛みの大半は背部の筋が問題であることがわかります。

痛みのメカニズム

肩甲骨の内側の痛みのメカニズムですが、

「筋肉が引き伸ばされて弱化している」ということが大きな原因として挙げられます。

これは、上位交差性症候群のパターンが当てはまります。

「背中(肩甲骨周り)の筋の弱化」と「頸部前面の筋の弱化」

「体幹前面の筋(胸筋群)の短縮」と「頸部後面の筋の短縮」

このような関係性があります。

こんな感じでデスクワークなどをする人はこの上位交差性症候群のパターンに陥りやすいですね。

2.上位交差性症候群とは?

エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ 評価と治療より引用

上位交差性症候群は、この図のようなパターンをとります。

簡単にいうと、

短縮する筋と弱化する筋が規則性(交差する)に生じるということです。

この上位交差性症候群になると猫背になります。

猫背の人も肩こりや首の痛みに悩まされていますよね。

この上位交差性症候群を治療するポイントとして挙げられるのが、「弱化している筋」です。

弱化する原因は筋が引き伸ばされてしまい収縮することが出来なくなった結果、起こるものです。

意外とこういう引き伸ばされている状態の筋が痛みを引き起こしていることが多く、今回の肩甲骨の内側の痛みも同じことが言えます。

その理由として、輪ゴムをイメージするとわかりやすいです。

輪ゴムを精一杯引き伸ばした状態で捻りやさらに牽引を加えていくと時間とともに輪ゴムはちぎれてしまいますよね。

このように引き伸ばされている組織は収縮して休息をとることができなくなっているんです(常に遠心性収縮して姿勢を保っている状態)。

そのため、短縮筋同様、血行不良にも陥りやすくなり結果慢性的な痛みを引き起こします。

この交差性症候群は上肢だけでなく、下肢にも見られます。

下肢に関しては”下位交差性症候群”と呼ばれ、腰痛などの問題を引き起こします。

興味があればご覧ください。

腰痛の場合はここがポイント!~下位交差症候群から腰痛を考える~

3.肩甲骨の内側の痛みを上位交差性症候群に落とし込んで解決する

先程も挙げたように、肩甲骨の内側の痛みは”菱形筋”や”肩甲挙筋”の弱化が原因です。

菱形筋や肩甲挙筋が姿勢不良によって引き伸ばされて収縮出来なくなっているわけです。

そのため、この肩甲骨の内側の痛みを解決するためには、肩のマッサージではなく、肩甲骨周りのトレーニングが必要になるわけです。

トレーニングの対象になる筋

エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ 評価と治療より引用

●僧帽筋中部・下部線維

●菱形筋

●胸部の脊柱起立筋

●三角筋後部

●棘下筋

●小円筋

✳︎合わせて短縮筋のストレッチを行うとより効果が高まります

弱化した筋のトレーニング効果

この伸長し弱化している筋をトレーニングすることで、胸椎の過度になった後弯が減少し頸部のアライメントも正常化してきます。

●僧帽筋中部・下部線維や菱形筋のトレーニングの効果

肩甲骨の内転や下制の動きが出るようになり肩甲骨自体もいい位置にセットされるようになります。

●棘下筋や小円筋のトレーニングの効果

肩関節外旋の動きが出やすくなり胸が開きやすくなります。

また、棘下筋・小円筋共にローテーターカフを構成する筋であるため、両筋の機能改善は肩の安定性改善に大きな影響を及ぼします。つまり肩関節周囲炎などのリスクも減るということになります。

●三角筋後部のトレーニングの効果

三角筋後部線維の作用は肩関節外転に加え、伸展運動にも関与しているため、この筋のトレーニングにより胸が開きやすくなります。

このように、トレーニングすることで本来の姿勢を取り戻しやすくなってきます。

短縮筋に対するケアは必要か?

エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ 評価と治療より引用

短縮筋に対するストレッチなどもあわせて行うとより効果的です。

ただ、トレーニングをしていくだけでも短縮筋は改善されてきます。

その理由は、相反抑制が働くからです。

屈筋と伸筋の関係性には、「片方が収縮(短縮)すればもう片方は弛緩(伸長)する」という関係性があります。

その関係性(相反抑制)を考えていけば、

弱化している筋に対しトレーニングしていけば、対になっている組織(短縮した組織)は自然と弛緩してくる

という原理がわかるかと思います。

ただ、短縮がより強固でトレーニングしても本来動かしたい方向ではなく、代償動作が入ってしまう場合なんかは、先に短縮筋に対してストレッチやダイレクトストレッチを優先的に実施していきます。

4.まとめ

今回は”肩甲骨の内側の痛み”についてまとめていきました。

痛みがあると、そこをマッサージするなどやってしまいがちですが案外、対処療法になっているだけで根本的な問題の解決になっていないことは多くあります。

今回の肩甲骨の内側の痛みに関しても上位交差性症候群のパターンから考えると、痛みのある部分は筋力低下を起こしている部分になります。

このことを理解すれば、マッサージではなくトレーニングを選択したほうが根本的な解決になってくるということがわかると思います。

このように身体の仕組みは簡単そうで難しく、でも法則を理解してしまえば実際にやることはシンプルになってきます。

必要な部分にはトレーニングを選択して行えるようになると治療効果は一層高まるようになってくると思います。

それでは本日はこの辺で。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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