姿勢を良くするために3つの筋のインバランスのパターンを理解しよう

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理学療法
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どうも。

KABOSUです。

 

今回は

筋にインバランス

についてまとめていきます。

 

皆さんはハムストリングスが短縮していると、何を想像しますか?

・骨盤が後傾している?

・膝が屈曲位になる?

・猫背になっている?

などなど・・・

セラピストそれぞれで一つの起こっている現象からの発想は様々かと思います。

今回は、その起こっている現象からの繋がりをパターン化したものをまとめていきます。

 

先程のハムストリングスの短縮があると?という問いに対しては、

筋のインバランスでは大腿四頭筋の弱化を考えていきます。

そうなると、「膝のコントロール不良となり膝の痛みが誘発される可能性が出てくる」といった予想もつきやすくなります。

このように、筋のインバランスの視点を理解すると、「ハムストリングスの短縮」という問題一つで「大腿四頭筋の弱化」「膝の痛みが出るかもしれない」などの発想に繋がるようになります。

 

今回は、そういった点を理解できるように3つのパターンに分けて筋のインバランスについて説明していきます。

 

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1.筋のインバランスとは?

インバランスとは「不均衡」という意味であり、

筋のインバランスは「筋の不均衡が起こっている状態」を指します。

臨床では、マッスルインバランスと呼ばれることの方が多いですね。

 

この筋のインバランスですが、以下のように定義されています。

疼痛・機能障害・変性などから、抑制あるいは筋力低下と緊張あるいは短縮により生じる筋機能不全を指す。

また、筋のインバランスについて、Janda(ヤンダ)は以下のように述べています。

姿勢など持続的な緊張性収縮を伴う赤筋の割合が多い緊張筋tonic muscleと関節運動など素早い相動性収縮を行う白筋が多い相動筋phasic muscleに分け、緊張筋は緊張しやすく、相動筋は筋力低下しやすいことを指摘している。また、緊張筋で緊張や短縮が起こりやすい筋と相動筋で筋力低下しやすい筋を明らかにしている

このように、筋のタイプによって短縮しやすい筋と、筋力低下を起こしやすい筋があるということを理解することが重要です。

 

そして、この筋のインバランスの改善には、以下のような点を理解しておく必要があります。

●漫然とした運動では、循環の改善と可動域の改善に効果はあるかもしれないが、筋のインバランスの改善や姿勢アライメントの改善には必ずしも効果がないこともある。

●筋のインバランスを考慮して、症状に応じた運動を指導することが大切であり、症状を悪化させるような体操は避けなければならない。

●筋の短縮によって運動制限がある場合、拮抗筋はもちろんだが、しばしば短縮筋に隣接する関節にも過度な運動を引き起こし、付随する筋の長さが延長する。

●短縮筋をストレッチしても、過度に伸長された筋は自動的に短縮して適応するということはしない。

●最も効果的な治療は、短縮筋だけに着目するのではなく、筋のインバランスを改善して解剖学的な筋の長さを正常にし、運動パターンを修正することである。

 

筋のインバランスのパターンについては以下に記します。

①動筋-拮抗筋のインバランス

動筋と拮抗筋のインバランスです。

これは伸筋と屈筋の関係性のことですね。

伸筋が収縮すれば屈筋は伸長するという関係性はその身体の部位でも起こります。

そのバランスが崩れると機能不全を引き起こします。

その代表的な機能不全が、

上位交差性症候群

下位交差性症候群

ですね。

上位交差性症候群・下位交差性症候群それぞれについては他記事にもまとめています。

肩甲骨の内側の痛みには”上位交差性症候群”に対するリハビリが有効

腰痛の場合はここがポイント!~下位交差症候群から腰痛を考える~

 

②共同筋群のインバランス

こちらは同じ作用をする筋同士のインバランスについてです。

股関節の外転を例にします。

股関節の外転筋は、大腿筋膜張筋・中殿筋が主に挙げられます。

この2つの筋がバランスよく働くことで姿勢や動作を安定させています。

規則性といえば、例外も多くありますが、単関節筋と二関節筋の関係が挙げられます。

この共同筋群のインバランスが起こっている場合は、二関節筋の働きが優位となり、単関節筋が弱化を起こしていることが多いです。

単関節筋は主に姿勢保持筋と言われています。ここが弱化することで機能不全に陥るといったことが生じるということです。

 

③関節制御のインバランス

次は関節の制御を行う際の筋のインバランスについてです。

関節の制御は、基本的に単関節筋の役割です。(そうでないこともありますが)

※二関節筋が制御すると他関節との関係性が崩れやすくなります。

すべて二関節筋で関節の制御を行うと安定が保てなくなり機能不全に陥ります。

 

2.まとめ

今回は、筋のインバランスについて大きく3つのパターンにまとめていきました。

パターンを分けて考えると頭の中で整理がつきやすくなって、臨床でも取り入れやすくなります。

また、筋のインバランスの関係性を理解できておくと、不要なマッサージやストレッチをすることがなくなります。

必要な部分にトレーニング・ストレッチが選択できるようになるため治療効果も高まります。

 

それでは本日はこの辺で。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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