どうも。
KABOSUです。
今回は
腰痛について
記事にしていきます。
前回は、「腰椎部」が原因で生じる腰痛について記事にしていきました。
今回は、周囲組織の問題を挙げていきます。
まずは「骨盤・股関節」の問題についてまとめていきます。
骨盤・股関節は腰部のすぐ近くであり、腰部への影響力は大きい部位になります。
また骨盤には腰痛と深く関連する仙腸関節があります。
仙腸関節の問題は多くの痛みを引き起こします。
この仙腸関節の問題ですが、以下に詳細を書いていきます。
また、あわせて股関節の問題も提示していきます。
1.骨盤・股関節が原因で生じる腰痛について
骨盤のゆがみは、左右の寛骨および仙骨がつくるリングにおいて、この3つの骨(寛骨・仙骨)の位置関係の変化がもたらすものになります。
そして、前方にある”恥骨結合”と後方にある”左右の仙腸関節”がそれぞれ自由度の高い関節であることを考慮する必要があります。
以下に仙腸関節付近の疼痛の原因になり得る要素として、仙腸関節の開大または変位を招くゆがみについてまとめます。
①仙腸関節上部の開大により起こる腰痛
前額面で寛骨が下方回旋(腸骨稜が外側へ、坐骨結節が内側に移動)すると、仙腸関節の上部が開大します。
要するに「骨盤の後傾」=「仙腸関節の上部が開大」ということですね。
これが、仙腸関節をまたぐ多裂筋や腸後仙腸靱帯などの疼痛の一因である可能性があります。
その対策として、腸骨稜を外側に引く股関節外転筋の柔軟性の改善、坐骨結節を内側に引く仙結節靱帯周囲の癒着を解消し、そして仙腸関節上部の安定下筋である多裂筋、腹横筋、大殿筋などの機能を改善します。
②仙腸関節後部の開大により起こる腰痛
水平面で寛骨が内旋すると、仙腸関節前部が圧迫され、後部が開大します。
要するに、股関節の内旋に伴って鼠径部が短縮している状態のことを指します。
その結果、仙腸関節をまたぐ多裂筋や長後仙腸靱帯、骨間仙腸靱帯などの疼痛の一因とある可能性があります。
その対策として、寛骨内旋の原因となる鼠径靱帯、縫工筋、大腰筋などの滑走性を改善し、左右の上前腸骨棘間の距離を開大します。
③仙腸関節の偏位により起こる腰痛
矢状面で左右の寛骨の前後傾が起こると、仙腸関節面に剪断ストレスが加わり、前仙腸靱帯、後仙腸靱帯、骨間仙腸靱帯などにストレスが生じる可能性があります。
例:右側は骨盤前傾、左は骨盤後傾のように骨盤内でねじれが生じている状態のことを指す。
また、左右の寛骨の仙腸関節面の偏位は仙骨の前額面傾斜や水平面回旋を招き、腰椎アライメントや運動に悪影響を及ぼす可能性があります。
つまり、腰椎部の異常により生じる腰痛編でも伝えた”機能的側彎”が生じる可能性が出てくるってことですね。
これに対して、寛骨前傾を招く股関節屈筋の柔軟性、反対側の寛骨後傾を招く股関節伸筋の柔軟性獲得が必要になります。
④股関節の可動域制限により起こる腰痛
股関節の可動域制限は骨盤のゆがみの原因となり得ます。
大殿筋と仙結節靱帯の癒着は股関節屈曲制限を招くとともに、股関節屈曲位での寛骨下方回旋や後傾の原因となります。
大転子の前面に停止部をもつ小殿筋の滑走不全は、寛骨前傾および股関節伸展位での下方回旋を招きます。
大腰筋周囲の滑走不全は股関節伸展位における寛骨前傾や寛骨内旋を招きます。
このような股関節の可動域制限に対するストレッチは、代償的な骨盤内運動を招き、逆に骨盤のゆがみを助長する危険性があります。
このため、組織間の滑走不全によって可動域制限が生じている場合は、組織間の滑走性改善を促す徒手療法が必要になります。
2.まとめ
今回は、骨盤・股関節が原因で生じる腰痛について説明していきました。
骨盤の異常は主に仙腸関節に異常をきたし、それが腰痛として問題を引き起こします。
その仙腸関節ですが、見方によっていくつかの種類にわけられます。
その種類によって、仙腸関節性の腰痛の改善方法も変わってくる訳ですね。
それに合わせて股関節の問題も同時に見ていく必要があります。
この骨盤・股関節は関節自体の自由度が高い(骨盤は自由度は高いが動きは少ない)ために、動きを理解して問題点をしぼるのが難しいように思います。
しかし、今回のようにパターンをある程度理解していくと、少し見方が変わってくると思います。
これを基に骨盤・股関節の問題を評価していくことで腰痛が解消されればと思います。
それでは本日はこの辺で。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!
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