小胸筋のトリガーポイントは腕の内側の痛みや猫背の原因となる

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トリガーポイント
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どうも。

久しぶりの更新です。ずっとサボってましたが再開します。

 

今回は以前と同様に、トリガーポイントシリーズで進めていきます。

 

小胸筋は、胸部の前面に位置しており大胸筋より深部に存在します。

付着部は烏口突起であり、肩甲骨の動態にも影響します。

 

小胸筋に関する記事は以前にも軽く書いています。

肩関節周囲炎の可動域制限~この筋肉をチェックしよう~
今回は、四十肩や五十肩(肩関節周囲炎)の可動域制限についてまとめていきます。上記の症状としては、□手が上がらない□肩が痛い□下着を後ろで止めれないなどが挙げられます。前回の記事でも書いた肩の痛みと同じかそれ以上に肩の可動域制限は訴えの多い症状になります。今回は、その肩関節周囲炎の可動域制限について効果のあるポイントを書いていきたいと思います。

 

今回はこの「小胸筋のトリガーポイント」についてまとめていきます。

 

 

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1.小胸筋について

小胸筋は、大胸筋の下に完全に隠れています。

一般的には小型の筋であるが、非常に強く厚くなることがあります。

小胸筋は、烏口突起に付着をもち、肩甲骨の動きに関与してきます。

図:小胸筋について

プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版 より一部改変し引用

 

小胸筋の機能は、烏口突起を引き下げ、腕のさまざまな動作のために肩甲骨を定位置に固定することです。

また肩甲骨の前傾にも作用し、小胸筋の短縮によって猫背が助長されることが想像できるかと思います。

 

二次機能として、激しいスポーツ時で努力呼吸が必要な際に、肋骨を引き上げ胸郭の拡張を補助します。

小胸筋のトリガーポイントによる症状は、大胸筋のトリガーポイントと類似しています。

 

 

2.小胸筋のトリガーポイントによる症状について

小胸筋の関連通パターンは、主に「肩の前面」に感じられるため、大胸筋鎖骨部とほとんど同じになります。

大胸筋のトリガーポイントに関する記事はこちらです。

大胸筋のトリガーポイントにより腕の内側の痛みや小指や薬指の痛みを引き超す可能性がある
大胸筋は、胸部の前面に位置する筋であり、左右対称に存在します。この大胸筋がトリガーポイントにより機能低下を引き起こし伸張性を失うと、たちまち猫背の姿勢が出来上がります。大胸筋自体は非常に大きい筋であり、姿勢に大きく関与してきます。このように、大胸筋の場合、”トリガーポイントによる痛みの問題”以外にも、”トリガーポイントが形成されることで生じる二次的障害(異常姿勢など)”についても理解していく必要があります。

 

以下に小胸筋のトリガーポイントによる影響を紹介していきます。

 

①胸部から上肢内側の痛みの原因となる可能性がある

小胸筋のトリガーポイントによる痛みは、時として乳房領域全体、腕内側、肘内側、中指、環指、小指の尺側に広がります。

要するに、腕の内側側に痛みを引き起こすということですね。

 

トリガーポイントの症状が他の胸襟にある場合、この痛みの分布は心臓病と間違われることもあります。

 

②上肢への血流障害の原因となる可能性がある

小胸筋のトリガーポイントは「痛み」以外にも、血流障害にも関わっています。

 

小胸筋のトリガーポイントによって、腋窩を通る腋窩動脈と上腕神経が圧迫されることがあります。

ひどい場合は、橈骨動脈の拍動が検知されなくなるほど、腕と手への血流が制限されることもあります。

 

③胸郭出口症候群や手根管症候群と誤診される可能性がある

先程の血流障害と似ていますが、トリガーポイントにより緊張した小胸筋が上腕神経からの前腕、手、指の痺れを引き起こす可能性があります。

これは、胸郭出口症候群や手根管症候群または末梢神経障害と類似した症状となるため誤診されることがあります。

 

小胸筋にトリガーポイントがある場合、斜角筋にもトリガーポイントが形成されていることが多く、大本は斜角筋のトリガーポイントが影響されているとされています。

 

 

④猫背姿勢を助長する

小胸筋が短縮することで猫背姿勢が助長されます。

この猫背姿勢は、僧帽筋下部を緊張させ背部中間に疼痛を引き起こす原因に繋がってきます。

 

また、小胸筋の過度の緊張は、肩甲骨を前方に引き、背部の突出を招き、さらなる猫背を助長します。

 

さらに、小胸筋のトリガーポイントによる緊張は、胸壁に肩甲骨を押し付ける動きを制限することになります。

結果、腕の挙上、または結帯動作(後ろにあるものを取ること)が困難になってきます。

 

このように、小胸筋のトリガーポイントによる弊害は多くの問題を引き起こす可能性があるということですね。

 

 

3.小胸筋のトリガーポイントが形成される「原因」について

ここからは小胸筋にトリガーポイントが形成される理由や原因についてです。

小胸筋と斜角筋はセットになっていることがあり、トリガーポイントが形成される原因も類似してきます。

斜角筋のトリガーポイントは肩関節周囲炎の症状と類似し胸郭出口症候群を助長する
斜角筋は頸部に存在する筋であり、前中後の3つの斜角筋に分けられます。 胸鎖乳突筋の後方から、走行の順番で前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の3つに分けられており、主に呼吸補助筋としての機能があります。この斜角筋ですが、トリガーポイントが形成されると腕や背中など広範囲に痛みを引き起こします。

 

慢性的な咳や呼吸パターンの異常

過呼吸または胸式呼吸をする傾向がある場合、または呼吸器疾患(慢性的な咳)の場合は小胸筋を酷使することになり、トリガーポイントを形成する原因となります。

 

この場合は、小胸筋のトリガーポイントに対する治療に加えて、呼吸パターンの改善や呼吸器疾患の治療も検討する必要があります。

 

交通事故などによる「むち打ち症」

事故によるむち打ち症は、小胸筋を過伸長させ、トリガーポイントを発生させます。

また、問題は異なりますがリュックサックや重いバックのストラップからの圧力は、小胸筋に阻血を生じ、トリガーポイント形成を助長します。

 

猫背の姿勢を習慣的にとっている

小胸筋のトリガーポイントが形成されると猫背を助長するし、猫背であると小胸筋を短縮位にするため、猫背がトリガーポイントを助長する場合もあります。

 

大胸筋と同様に、習慣的に猫背で頭が前に出た姿勢をとると、小胸筋にもトリガーポイントが発生し、非常に長く存在する場合があります。

 

ストレス

ストレスがかかると、無意識に息を止め、腹式ではなく胸式になり過換気になるか非常に浅い呼吸となります。

 

ストレスは自律神経系との関わりが強く、一般的にストレスがかかりすぎると、交感神経が優位となります。

交感神経が優位になると、呼吸は浅くなりリラックスできなくなります。

 

こうなると、小胸筋のトリガーポイントが形成されるための環境が整ったことになり、猫背の助長から腕の痛みなど様々な症状が出現する可能性が出てきます。

 

 

4.まとめ

今回は小胸筋のトリガーポイントについて記事にしていきました。

久しぶりの更新のわりに何の代わり映えのない内容となりましたね・・・。

 

しかし、小胸筋の問題は表面化しにくいですが、非常に痛みや可動域制限と関わりが深いため、しっかり理解しておくと臨床上有利に働くと思われます。

 

ということで、今回は小胸筋のトリガーポイントについてでしたー!

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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