胸鎖乳突筋のトリガーポイントは頭痛やめまいを引き起こす可能性がある

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トリガーポイント
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どうも。

KABOSUです。

 

今回はトリガーポイントシリーズです。

まずは胸鎖乳突筋のトリガーポイントについて紹介します。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントについては以前の記事で軽く触れています。

花粉症で鼻水・鼻づまりがつらい人は胸鎖乳突筋のトリガーポイントを治療しよう
今回紹介する花粉症の症状である鼻水・鼻づまりもトリガーポイントが原因であることがあるという事実があります。そんなトリガーポイントの症状は本当に多岐に渡ります。肩こりや腰痛など、痛みを出すことはもちろん、不整脈や痺れ感など、一見関係なさそうな症状もトリガーポイントが原因であったりします。そんなトリガーポイントについて記事をまとめていきたいと思います。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成されると、放散痛だけでなくめまいや頭痛などといった一見関係なさそうな症状も引き起こすことで有名です。

 

何をやっても治らない頭痛や誘因もなくめまいが生じるなどの場合は、胸鎖乳突筋のトリガーポイントをチェックしてみることをお勧めします。

 

 

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1.胸鎖乳突筋のトリガーポイントによる症状

胸鎖乳突筋のトリガーポイントの影響は多岐にわたっているにも関わらず、ほとんど知られていないのが現状です。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントの症状は以下の4つに分けられます。

①関連痛

②平衡感覚障害

③視覚傷害

④全身の症状

 

①関連痛

胸鎖乳突筋のトリガーポイントは、この筋事態に痛みを与えるものではありません。

しかし、押すと敏感に反応するので、浮腫やリンパ節の異常と間違われることもあるようです。

これらは痛みを伴わない首凝りの原因となり、頭を真っすぐにすることが困難になります。

 

胸鎖乳突筋は2つに分岐しており、鎖骨頭胸骨頭に分かれます

図:胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭

 

この2つの分岐によって関連通のパターンは異なりますが、両方とも顔面や顎などに関連痛を送っています。

 

【胸鎖乳突筋のトリガーポイントによる関連痛の例】

●前頭部の痛み

●眼球深部の痛み(胸骨頭のトリガーポイント)

●嚥下時の舌の痛み(胸骨頭のトリガーポイント)

●目の上、耳の後ろ、頭頂部などの頭痛

※顎の筋のトリガーポイントに痛みを送り、結果として顎関節症を起こすこともある

●耳の深部痛(鎖骨頭のトリガーポイント)

●奥歯の痛み(鎖骨頭のトリガーポイント)

※頬の痛みにも関連してくるが、副鼻腔炎と誤診されてしまうこともある

 

 

 

②平衡感覚障害

「平衡感覚障害」に関しては主に胸鎖乳突筋の鎖骨頭のトリガーポイントが影響しています。

また「聴覚」との関連も報告されており、難聴へのアプローチの可能性も考えられます。

 

確かに、胸鎖乳突筋は自律神経系との関連が強いといわれており、突発性難聴などは過度のストレスが影響するといわれていることから、全く関係がないとは言えないことがわかります。

 

【胸鎖乳突筋の鎖骨頭のトリガーポイントと平衡感覚障害の関わり】

●めまい

●吐き気

●真っすぐに立てなくなる(平衡感覚障害)

●転倒しやすくなる(平衡感覚障害が原因)

●突然気を失う(自律神経系の問題)

※胸鎖乳突筋のトリガーポイントによる平衡感覚障害は、「めまいかメニエール病」と誤診されることがある

●難聴の原因となる(トリガーポイントが存在する側の)

※この症状は、小さなアブミ骨筋と鼓膜張筋の緊張状態に関連すると考えられ、これらの小さな筋が緊張していると、内耳の振動を阻害する

※トリガーポイントが原因ならば、顎の筋および胸鎖乳突筋をマッサージすると通常通りに聞こえるようになることが知られている。

 

③視覚傷害

先程の胸鎖乳突筋の鎖骨頭は平衡感覚障害や聴覚と関連すると述べました。

もう一つの分岐である胸骨頭のトリガーポイントは、「視覚」と関連しているといわれています。

 

【胸鎖乳突筋の胸骨頭のトリガーポイントと視覚の関わり】

●色覚障害

●かすみ目

●複視

●目の充血

●涙の過剰分泌

●眼瞼下垂(眼球を取り巻く眼輪筋に痙攣を生じさせる)

※胸鎖乳突筋の胸骨頭のトリガーポイントにより、上記のような症状が起こる可能性があります。

 

④全身の症状

胸鎖乳突筋のトリガーポイントは主に、頭部や顔面に関連する問題が多いですが、全身への影響も認めます。

 

【胸鎖乳突筋のトリガーポイントと全身への関わり】

●重量感覚の認識障害

●前頭部の冷や汗や喉などの粘液分泌過剰

※胸鎖乳突筋のトリガーポイントにより鼻づまり、鼻水、痰、慢性の咳、花粉症や風邪が頻発する可能性が出てきます

※持続性のある乾いた咳については、胸骨の付着部付近の胸骨頭をマッサージすることで緩和が期待されます

 

 

2.胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成される原因

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが引き起こす症状は前項で理解できたと思います。

では、なぜ胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成されるのでしょうか?

 

胸鎖乳突筋の役割

胸鎖乳突筋の主な機能・役割

●頭部の方向を変える

●頭部の安定を保つ

主に上記2つの機能を胸鎖乳突筋は果たしています。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成される原因①「不良姿勢」

頭部の位置を保つために胸鎖乳突筋は常に収縮しています。

正常な頭位を保っていれば、極端な胸鎖乳突筋の活動はなく、トリガーポイントが形成されることはありません。

しかし、異常な頭位で長時間経過することで胸鎖乳突筋に過度な負荷がかかりそれがトリガーポイント形成に繋がります。

 

この異常な頭位とは、近年でいえばスマホの使い過ぎやデスクワークでの異常姿勢になります。

上記姿勢を一言でいうと、「顎が出た姿勢」・「気が抜けた姿勢」となります。

 

こういった姿勢で長時間過ごすと、胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成される可能性が高まります。

 

確かに、長時間スマホを触ったりパソコンをいじっていると頭痛がしたり目が疲れたり様々な症状が引き起こされますよね?

すべてが「胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成されたからだよ!」とは言えませんが、少なからず影響しているものと思われます。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成される原因②「頭部への強い衝撃」

転倒やむち打ち症などの事故も、胸鎖乳突筋をはじめとする首の筋の伸ばしすぎ、収縮のし過ぎの原因となります。

自動車事故でのむち打ち症によって生じた筋膜の症状は数年にわたって持続することもあります。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成される原因③「習慣的なもの」

胸鎖乳突筋は呼吸補助筋でもあります。

そのため、日常的に行う呼吸によってもトリガーポイントが形成される可能性があります。

※喘息、慢性の咳、過呼吸などが挙げられます

 

また、感情ストレスとも関連があり、ストレスが溜まると胸鎖乳突筋のトリガーポイントが形成されることがあります。

※ストレスが溜まると呼吸が浅くなり、「肩で呼吸をするようになる⇒胸鎖乳突筋が過活動となる」といったパターンに陥ります

 

さらに日常的に行う姿勢や習慣が胸鎖乳突筋のトリガーポイントを形成と関わってことがあります。

●首元の締め付けが強い服を習慣的に着ている

(胸鎖乳突筋の持続的な圧迫によりトリガーポイントを助長)

●頭を片側に傾けたまま長時間座る

●ベッドで読書する

●うつ伏せで寝る

●猫背でソファや椅子に座る

●肩と耳で受話器を挟んで通話する

などが胸鎖乳突筋のトリガーポイント形成に関わってきます。

 

 

3.胸鎖乳突筋のトリガーポイントに対する治療方法

トリガーポイントの治療は治るかどうかは置いといて、方法自体は比較的簡単です。

 

トリガーポイントが引き起こされていると思われる対象となる筋を刺激する

(つまむ・押すなどをして症状が出るか確認)

対象となる筋を刺激することで放散痛が再現される

(今回であれば、頭痛などが再現されるかどうかを判断基準とする)

放散痛の再現を認めたら、トリガーポイントに対し持続的な圧迫を加えるか一方向へのマッサージを行い緩めていく

上記のような形でトリガーポイントの治療を行っていきます。

トリガーポイントの治療についての記事はこちら

トリガーポイントとは?~痛みに特化した治療法~
皆さんは”トリガーポイント”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?トリガーポイントは身体の筋肉のどこにでもできるものであり、トリガーポイントが形成されると慢性的な痛みや放散痛を引き起こします。慢性的な肩こりや腰痛もトリガーポイントが原因であることが多いとされています。今回は、このトリガーポイントの概要を説明していきたいと思います。

 

胸鎖乳突筋のトリガーポイントに対しての治療法については以下の通りです。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントを治療するには、柔らかい組織全体を母指と他の指でつまみ、しっかりとほぐしていきます。

耳たぶの後ろから鎖骨へと指でつまみながら、鎖骨頭と胸骨頭それぞれのトリガーポイントを探していきます。

トリガーポイントが悪化していると、少し掴んだだけでも前頭部痛が誘発されるか、症状が悪化します。

これを判断基準にし、トリガーポイント治療を行っていきます。

 

 

4.まとめ

今回、トリガーポイントシリーズとして「胸鎖乳突筋」を対象に紹介していきました。

胸鎖乳突筋は頭部を支える筋として過剰に働きやすい筋と言えます。

本来であれば、働かなくてもいい状況でも機能してしまい、結果トリガーポイントなど他部位にまで影響を及ぼす問題を引き起こします。

 

この胸鎖乳突筋の過活動パターンは、上位交差性症候群からきている問題であり、本来働いてほしい筋は機能低下を起こし、代わりの代償パターンとして胸鎖乳突筋は機能することとなります。

この上位交差性症候群を絡めて治療に臨むと、より効果的な反応や長期的な効果が期待できるものと思われます。

上位交差性症候群についてはこちら

肩甲骨の内側の痛みには”上位交差性症候群”に対するリハビリが有効
今回はその肩甲骨の内側の痛みについて、上位交差性症候群というパターンに落とし込んでどう対処していけばいいのかをまとめていきたいと思います。上位交差性症候群のパターンを理解していけば、マッサージで治るのか?いやいやトレーニングが必要ですよ!など悩むことは減ってきますよ。

 

それでは本日はこの辺で。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

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