どうも。
KABOSUです。
今回は、
ヒラメ筋について記事にしていきます。
今まで”筋肉”にフォーカスして記事にしたことはなかったので初めての体験になります・・・
どうでもいいですが、、、
さて、話は戻りますが、
今回はヒラメ筋について書いていきますが、このヒラメ筋はトリガーポイントの世界では”腰痛”とも関連があると言われています。
「ふくらはぎと腰って・・・離れているし関係なさそう」
と思うと思います。私もそう思うことはあります。
ですが、「そういう例もあるんだ」という視点で今回は記事を読んでいただければと、もしくは「もしかしたらヒラメ筋が原因の腰痛患者さんに出会うかもしれない」というスタンスで記事を読んでいただければと思います。
1.ヒラメ筋の作用
ヒラメ筋は腓腹筋と合わせて下腿三頭筋を構成する組織です。
一般的にいうと「ふくらはぎ」の筋肉を指します。
ヒラメ筋の作用
ヒラメ筋は、腓腹筋と共同して”足関節底屈の働き”に作用します。
また、ヒラメ筋は単関節筋であるため膝の動きに関わらず底屈に作用します。
※腓腹筋は二関節筋であるため膝の動きによって強度が変わってきます。
ヒラメ筋と腓腹筋の違い
3D解剖学より引用
大きな違いは、単関節筋か二関節筋かにあります。
●ヒラメ筋は単関節筋
●腓腹筋は二関節筋
※単関節筋:一つの関節を制御する筋のこと
※二関節筋:二つの関節にまたがって両者とも制御する筋のこと
このように、ヒラメ筋は単関節筋であり、足首の制御を行っている筋になります。
対して腓腹筋は膝関節をまたいで筋が付着しているため膝の制御にもかかわる筋になります。
単関節筋と二関節筋の違い
単関節筋は、主に”赤筋(遅筋)”であり、ミオグロビンを多く含む組織です。
ミオグロビンを多く含むということは”酸素を多く含む”組織であるといえます。
酸素を多く含むということは、長い間収縮し続けることができるということですから、主に長時間の持続的な運動に適しています。
そのため単関節筋は「姿勢筋」として判断していきます。
二関節筋は、主に”白筋(速筋)”であり、素早く大きな力を発揮することに有利な筋になります。
このことから、瞬発的な運動を行うときに適しています。
ただ、ミオグロビンを含んでいないため基本的に無酸素運動となるため持続性は低い組織になります。
そのため、二関節筋は「運動筋」として判断していきます。
ヒラメ筋の働き
ヒラメ筋は足関節の底屈運動に作用します。
特に膝関節が屈曲した状態での足関節底屈に大きく貢献します。
ヒラメ筋には、脚から血液を心臓へ戻す働きがあり、その役割が重要な事から「第2の心臓」と呼ばれる。実際、ヒラメ筋が活動的で、健康で、弾力性があれば、正常に機能し、収縮時と伸張時にポンプのように働き、非常に効率的に血液を押し上げてくれる。しかし、筋膜にトリガーポイントがあると、この効率が悪くなる。低血圧や予期せぬ失神の原因が、ヒラメ筋の弱さや機能低下にあることも考えられる。
ヒラメ筋のストレッチのポイント
ヒラメ筋は足関節の底屈筋であるため、背屈方向に動かしていくことでストレッチが可能になります。
しかし、腓腹筋も同じ底屈筋であるため、足関節背屈だけではヒラメ筋単独でのストレッチは出来ません。
ヒラメ筋をしっかりストレッチするには、膝関節を屈曲位にさせた状態で足関節を背屈することが重要になります。
※腓腹筋は二関節筋であるため膝関節を屈曲位にすれば腓腹筋は縮むためヒラメ筋単独でストレッチが可能になる
2.ヒラメ筋と腰痛の関係
上の図のようにヒラメ筋にトリガーポイントが出来ると”仙腸関節付近の痛み”を誘発することがあります。
ヒラメ筋のトリガーポイントの関連通は、主にかかと、ふくらはぎ、足首の後面に出る。驚くことに、仙腸関節周辺に深部痛を発生させ、腰の筋に痙攣が持続することにも、ヒラメ筋のトリガーポイントが関与している。また、腰が触れられることに過敏になる原因がヒラメ筋にあることもあり、さらに関連通が顎にでたという症例もある。
ヒラメ筋は姿勢筋の一つであるわけですので、長時間の立位保持で姿勢を支えるのに貢献したりします。
このように普段から立ちっぱなしの仕事をしている人などは、ヒラメ筋のトリガーポイントが形成される可能性が高くなると思われます。
腰痛の訴えでも長く立っていると腰に来ると言われる人は比較的多いです。
そういった方はヒラメ筋のトリガーポイントをチェックしてみる価値はありそうですね。
まずトリガーポイントについて詳しく知りたい方はこちらの記事からご覧ください。
ヒラメ筋以外に腰痛に関わるトリガーポイントについて知りたい方はこちらをご覧下さい。
3.まとめ
今回は、足関節底屈に作用するヒラメ筋についてまとめていきました。
ヒラメ筋は足首の制御や身体を前方に推進させるために働く組織ですが、トリガーポイントの視点からみると意外にも腰痛と関連しているということが事実としてあるわけです。
このように、一つでも解剖学や生理学的な内容以外の知識を知っているだけで臨床では役に立ちます。
意外と、イレギュラーな知識が痛みやその人の問題を解釈する際に役に立ったり、身体の状態を相手に説明するときに活用できたりするもんですね。
それでは本日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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