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アナトミートレインと経絡の両者の関係性を理解することで得られるメリット

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どうも。

KABOSUです。

今回は

アナトミートレインと経絡のつながりについて

細かくまとめていきたいと思います。

アナトミートレインと経絡の関係性についてはこれまでにいくつか記事にしてきました。

やはり双方の関連性を理解すると治療対象が広がるといいますか、包括的に見れるというか、、、見えてくる幅が違ってきますよね。

経絡には経絡のメリットがあって、アナトミートレインにはアナトミートレインのメリットがあってそれをうまく取り込めたら見える幅が広がりますねってことです。

1.アナトミートレインと経絡のつながり

アナトミートレインと経絡の概要

【アナトミートレイン】

アナトミートレインは、Thomas Myersが筋膜のつながりを列車に例えて説明しています。

筋膜をテンセグリティ―構造として捉え、一か所の筋膜の異常が全身に波及することを提唱しています。

アナトミートレインは7本のラインで構成されています(4本の腕線分けたら10本)。

【経絡】

一方、経絡の概念は、目には見えない「気(エネルギー)の流れ」が経絡を伝って全身に波及するというものです。

この経絡は、五臓六腑に心包を加えた六臓六腑と、奇経八脈のうち体の背部と腹部の正中線を通る2つを加えた、合計14本のラインで構成されます(十四経脈(正経))。

それぞれが内臓と関連性を持ち、身体の恒常性を保っています。

この経絡に異常が起こると、内臓の不調やメンタルの異常が生じてきます。

以上がアナトミートレインと経絡の簡単な概要になりますが、一体どういった繋がりがあるのでしょうか?

アナトミートレインと経絡の関係性

上記の概要からも読み取れる部分があると思いますが、

●どちらも全身に波及していること(筋膜のつながり・経絡のつながり)

●全身に繋がるラインの走行がアナトミートレインと経絡で類似している

この2点が共通点として挙げられます。

【関係性のあるアナトミートレインと経絡のライン】

浅後線 - 膀胱経

浅前線 - 胃経

深前線 - 腎経(肝経・脾経)

外側線 - 胆経

【腕線】

深・浅後腕線 - 心経・小腸経(+三焦経)

深・浅前腕線 - 肺経・大腸経(+心包経)

アナトミートレインと経絡それぞれの走行で関係性のあるものをまとめています。

両者の関係性を理解することで得られるメリット・デメリット

アナトミートレインのメリット

●筋肉と筋肉の繋がりである筋筋膜の問題を捉えるものであるため、問題点を可視化しやすい

●筋肉(筋膜)の短縮で判断できるため身体機能の異常を捉えやすい

●筋の触診が出来ていれば、一つの筋の異常から他部位への影響を考えれるようになる

(大腿筋膜張筋がタイトである⇒ラセン線の影響?⇒ハムストリングスも異常がある?など)

●一つの筋の異常から動作の異常を考えれるようになる

(下腿三頭筋がかたい⇒浅後線の異常?⇒前屈制限⇒床の物をとる動作に制限が出るか?など)

アナトミートレインのデメリット

●筋筋膜の異常がわかってもどこからアプローチしていいかわかりにくい

●筋肉同士のつながりを覚えるのが大変(人によっては)

経絡のメリット

●ツボを理解すれば問題のある経絡のライン上にあるツボ治療でアプローチが可能になる

●経絡の流れを理解しその流れを促していくだけで効果が出るので大きな力を必要としない

●内臓の問題も同時に解消できる

※経絡は内臓の働きを改善さえる効果がある

●メンタル面への介入も可能になる

※それぞれの臓腑には対応する「感情」がある(脾・胃は”思い悩み”、腎・膀胱は”恐れ”など)

●痛み以外にもだるさなどの不定愁訴にも効果がある

※陰と陽の関係を理解すればアプローチが可能になる

※内臓やメンタルへの影響に関しては「五行色体表」を理解すると関連性がわかってきます。

”五行色体表”の診かたについてはこちらからご覧ください。

経絡のデメリット

●「気(エネルギー)」という目に見えないものがイメージしにくい

●効果判定が明確にならないことがある(内臓の不調の改善はどうやって判定するか?など)

●人によっては”なんとなくの世界”と捉えられてしまい効果が上手く出ないことがある

アナトミートレインと経絡をつなげて考えてみる

実際にアナトミートレインと経絡から診た例を挙げます。

ぎっくり腰で身体を伸ばせなくなった例

ぎっくり腰になってから身体を伸ばせなくなり、いつも前かがみになってしまう、、、

ぎっくり腰になってしまった際に腰部を固定して活動するために、「腰を動かす」という正常な認識が壊れて他部位で代償して動きを行っている方は多くいます。痛みが引いた後でもです。

そんな方は、きれいな体幹伸展運動(脊柱の弯曲)がでにくくなっており、それが原因で身体を伸ばすことが困難になります。

●問題となる動きと疼痛

体幹の伸展運動、伸展運動時に腰部痛あり

●考えられる制限部位

・体幹の前面の筋の短縮(腹直筋などの組織の短縮)

・インナーマッスルの働きが落ちている(体幹伸展位をとれていないため)

アナトミートレイン⇒浅前線の短縮・深前線の機能低下

経絡⇒胃経の異常・腎経の異常

この場合、身体を起こすことができないため、体幹前面筋の短縮を考えました。

また習慣的に身体を曲げてしまっているということは体幹伸展位で機能するインナーマッスルの機能も落ちていると考えました。

それに対して、アナトミートレインでは浅前線や深前線の問題を挙げました

一方、経絡では胃経と腎経の異常を挙げました。

ちなみに、「浅前線と胃経」、「深前線と腎経」はそれぞれ身体を通るラインが類似していると言われています。

では、次に「浅前線と胃経」と「深前線と腎経」の2つのラインのどちらがより身体の動きを制限しているのかを見ていきます。

●浅前線と胃経の評価

①大腿四頭筋のストレッチを行った後に体幹の伸展運動を評価

②自分でお腹をマッサージ(腹直筋のマッサージ)して体幹の伸展運動を評価

③胃のツボを刺激した状態で体幹の伸展運動を評価

※上記の方法であれば腰部の動きは伴わないため痛みの増悪には影響ないので手軽に出来る評価となる

※大腿四頭筋・腹直筋は浅前線と胃経のライン上にある筋肉

上記3つの中で③の胃のツボを刺激した状態で体幹の伸展運動を評価する方法を説明します。

・実際に体幹の伸展運動を痛みの出る手前まで行ってもらい、可動域を確認

・左右の胃のツボを刺激しながら再び体幹の伸展運動を評価する

(片側ずつ刺激し動きの変化を見る)

※胃のツボは「足の甲側で第2~第3の中足骨の間の凹んでいるところ」が目安

・この時、痛みの軽減と共に可動域に変化が出れば「浅前線と胃経」の問題が強いと判断する

※左右の足どちらで痛みが引いたのかもしっかり確認しておく

このような形で評価を行っていきます。

メンタル面の影響が強く腰痛と関わっている場合は、この「胃のツボを押す評価」で大きな変化が確認できます。

●深前線と腎経の評価

①内転筋をゆるめて体幹の伸展運動を評価する

②腹圧を高めて体幹の伸展運動を評価する

※深前線や腎経の両者のライン上に内転筋があり、深前線や腎経に問題がある腰痛の評価ポイントや治療ポイントとなる

※インナーマッスルは深前線や腎経のラインと関係がある

上記2つの中から②の腹圧を高めて体幹の伸展運動を評価する方法を説明します

・実際に体幹の伸展運動を痛みの出る手前まで行ってもらい、可動域を確認

・次に徒手的に腹圧を高めるよう誘導した状態で体幹の伸展運動を評価する

※骨盤を後傾させないようにしながら下腹を引き上げるよう誘導する

・この時、痛みの軽減と共に可動域に変化が出れば「深前線や腎経」の問題が強いと判断する

インナーマッスルには腹圧を高める機能があります。そのため徒手的に腹圧を高めるよう誘導した状態で体幹の伸展運動を評価していくことで痛みが減れば深前線や腎経の問題であることがわかります。

以上が深前線や腎経の評価方法になります。

それぞれのラインの評価を行っていくことで、どちらのライン(浅前線と胃経のラインか深前線や腎経のライン)が悪くて腰痛が出ているのかがわかるようになります。

問題のラインがわかれば、ライン上にある筋肉に対してアプローチしていけば腰痛改善を促していけるということになります。

2.まとめ

今回は、”アナトミートレインと経絡のつながり”について記事にしていきました。

結局のところ、

アナトミートレインと経絡のつながりを理解することで、治療の幅が広がってくる

”筋肉とメンタル面の関係”や”筋肉と内臓の関係”がつながりとしてわかるようになる

この2点がアナトミートレインと経絡のつながりを理解するメリットになると思います。

アナトミートレインと経絡の走行には関連する部分があるということは、それぞれの治療効果もシェアされているということです。

つまり、身体へのアプローチをすることで、メンタル的な部分や内臓的な部分にも影響がでているってことですね。

このことを知っているかどうかで、対象者に対する関わり方は大きく変わってくると思います。

少しでも治療の幅が広がるようにアナトミートレインと経絡のつながりも覚えていくのもいいのではないでしょうか。

それでは本日はこの辺で。

ありがとうございました!