「強力な便秘」は内臓反射を利用して解消!便秘の時は大腿筋膜張筋をほぐしましょう!

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内臓の不調は身体に現れます。 健康関連
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皆さんは”便秘”に悩まされたことはあるでしょうか?

便秘という問題は、比較的若い女性に多く聞かれる問題ではないでしょうか?

 

便秘になったら3~4日は平気ででないことがある

とか

出ても固いコロコロうんちである

などなど・・・

 

そんな便秘が続けば、皆さんの多くは薬に頼ってしまうのではないでしょうか?

たしかに薬を飲めば割と簡単に便意をもよおし排便が可能になるでしょう。

 

しかし、それだと毎回毎回便秘になるたびに薬を飲まなければならなくなります。

それは非常にきつい・・・

 

そんな方は、まず自身の身体を調整してみるのはどうかと思います。

今回紹介する便秘の解消方法は、「内臓反射」を利用したものになります。

 

内臓反射とは、”内臓の問題が体表に影響してくる”というものであり、便秘がひどい場合はある特定の部位に反応が現れます。

今回はその特定の部位の紹介と、具体的な解消方法をご紹介していきたいと思います。

それではよろしくお願いいたします!!

 

 

内臓反射についてまず知りたいと思ったらこちらの記事をご覧ください。

自律神経の機能の一つである”内臓反射”は生きるために重要な機能である

 

 

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1.便秘と関係のある部位は”大腿筋膜張筋”である

便秘の時に、異常な緊張やハリを引き起こしている筋があります。

それは大腿筋膜張筋になります。

内臓反射の点から見た時、大腿筋膜張筋は大腸と関連があります。

便秘は大腸の異常により生じますので、大腿筋膜張筋は便秘と関係があるといえます。

 

大腿筋膜張筋ってなんの筋肉?

大腿筋膜張筋とは、股関節の運動に関与する筋肉であり、足の付け根から膝に向かって走る筋肉になります。

図:大腿筋膜張筋

図のように、股関節の前外側部に位置しており、大腿の外側を膝に向かって走行します。

途中で”腸脛靭帯”という組織に変わり膝の外側部に終わります。

作用としては、股関節を屈曲(曲げる)・外転(外に開く)・内旋(内側に捻じる)の作用があります。

 

この大腿筋膜張筋ですが、腰痛にも関わっている筋であり、身体的な不調に対し比較的多く関与している筋肉になります。

 

腰痛との関連性を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

大腿筋膜張筋が腰痛の原因であった症例について

 

なんで大腿筋膜張筋が便秘と関係があるのか?

内臓の不調は身体に現れます。

図:内臓反射のまとめ

上記の図を見れば一目瞭然ではあるかと思います。

便秘で便が溜まるのは「大腸」になります。

この「大腸」と内臓反射の過程で関係が出てくるのが、「腰椎の4番目」と「大腿筋膜張筋」になります。

 

つまり、便秘が起これば大腸に異常が生じていると判断され、内臓反射により大腿筋膜張筋に影響を及ぼすということです。

具体的には、大腿筋膜張筋に異常な筋緊張の亢進(筋肉のハリや痛みなど)を引き起こすといった現象が見られます。

 

この内臓反射チャートについては以下の記事で詳しく紹介しています。

学校では教えてくれない内臓と脊柱と筋肉の関連性について~内臓反射について~

 

 

2.実際に大腿筋膜張筋をほぐしてみよう

これまでの内容で、大腿筋膜張筋が便秘と関わっていることがわかったかと思います。

では、今度は実際に大腿筋膜張筋をほぐす方法ですが、以下に紹介していきます。

まずは大腿筋膜張筋の状態をチェック

大腿筋膜張筋は股関節の外転(足を外に開く)作用があります。

つまり、足を内転(足を内側に動かす)方向に動かすことで、大腿筋膜張筋が短縮して緊張しているのかどうかがわかるということです。

 

方法は簡単です。

□横向きに寝る

□下側になった足を曲げて自分で抱え込むようにする

□上側になった足は股関節と膝を伸ばした状態で、下側に下ろしていく

※下ろす最中に”途中で止まってしまう”・”股関節の付け根に異常なハリを感じる”などの反応がある場合は、大腿筋膜張筋の短縮・緊張があると判断される

 

大腿筋膜張筋のチェック方法はこちらの記事に詳しく書いています。

大腿筋膜張筋の短縮を評価するOberテストの方法と解釈の仕方

 

大腿筋膜張筋の緩め方~筋肉を短縮位に誘導してほぐす方法~

大腿筋膜張筋を緩めるには実際に筋肉に触れる必要があります。

ただ、マッサージを行っても、大腿筋膜張筋はハリが強い筋になりますので中々ほぐれません。

そのため、ひと手間加える必要が出てきます。

そのひと手間とは、「筋肉を短縮位にもっていき、その状態でほぐしていく」というものになります。

大腿筋膜張筋の場合、「股関節を少し曲げて外に開いた状態」に誘導することで、短縮位となり、ある程度大腿筋膜張筋をほぐせるレベルまで緩みます。

 

大腿筋膜張筋が腰痛の原因であった症例についての記事より引用

 

大腿筋膜張筋の筋膜をリリースする方法

次は、大腿筋膜張筋の筋膜リリースの方法になります。

こちらはセルフでも可能な方法を載せています。

 

セルフで行う場合は以下の通りです。

□足を投げ出して座る(長坐位)

□片方の股関節の外側にある骨を探す(大転子)

□骨が見つかったら、やや上方でかつ前面側にあるのが大腿筋膜張筋の線維になり、そこをコンタクトしていく

□大腿筋膜張筋の場所がわかったら、自身の親指以外の4指で筋肉の表面をやや強めにこするようにリリースしていく

※筋肉の表層をこする=床の汚れをこする感覚

※コリコリした感じやデコボコした感じがあればかなり凝っている証拠

 

図:大腿筋膜張筋の筋膜リリースの方法

 

この筋膜リリースを行っている最中は”イタ気持ちいい感覚”を目安に強度を調節していきます。

長時間の刺激はNGです。長くても1分程度に留めるようにします。

固さや緊張に変化がない場合は、刺激の仕方が悪いか大腿筋膜張筋に問題が無い事を意味しますので中止します。

 

 

3.まとめ

今回は、便秘を解消するために「大腸」と関係のある大腿筋膜張筋をほぐす方法を紹介していきました。

今回のまとめを以下に書きます。

□便秘と関連のある組織は”大腿筋膜張筋”である

□この関連性に関しては内臓反射(この場合は内臓-体性反射)が根拠となる

□内臓-体性反射とは、内臓の異常が自律神経を介して骨格筋の異常収縮を起こすことをいう

□大腸の内臓-体性反射は大腿筋膜張筋に影響を及ぼすと言われている

□大腿筋膜張筋をほぐすには、筋肉を短縮位に誘導することでほぐしやすくなる

□大腿筋膜張筋の筋膜リリースを行う場合は筋肉の表層をこするように刺激すること

以上になります!

 

「便秘でどうもこうもなりません・・・」と悩んでいる場合は、大腿筋膜張筋をほぐしてみてはいかがでしょうか?

 

それでは本日はこの辺で!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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