後屈時に起こる腰痛の改善方法~腰を反る時に痛みが出るメカニズム~

どうも。
KABOSUです!!

今回は、久しぶりに

東洋医学について

書いていきたいと思います。

日々臨床で腰痛の方を見ていくと、

□腰を反ると痛む

□前かがみから起こすときに腰が痛い

などなど、、、

前屈よりも後屈が関連する動きで腰痛が出現する方が圧倒的に多いです。

そして、その腰痛も東洋医学である経絡の視点から介入したほうがすっきりすることが多い気がします。

今回は、その後屈した際に生じる腰痛に対して

東洋医学的な対処法をまとめていきます。

ただ、少し長くなりそうなので

二部制に分けてまとめていきます。

今回は、主に概論について書いていきます。

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1.腰を反る時に痛みが出るメカニズム

腰痛を訴える動作で多いのが、

□前かがみで作業した後に上体を起こすとき

□高いものをとろうと背伸びをしたとき

などが挙げられるかと思います。

単純に”腰を反る”といっても、大きく2種類に分けられます。

□前屈位からの後屈運動での腰痛

□正中位からの後屈運動での腰痛

これら2つの運動様式は開始肢位が違うので異なってきます。

基本的には、後屈時の腰痛は、

「椎間関節」

が問題で生じることが多いです。

椎間関節の痛みを感じる受容器の機械的閾値は、

前屈で関連のある椎間板の比べ、

約40倍も痛みを感じやすいと言われています。

詳細はこちらに書いています。

腰痛の原因特定の方法

なので後屈時に生じる痛みで最も考えられるのが

椎間関節性の腰痛

になります。

ただ、椎間関節性の腰痛だからといって

椎間関節に対してアプローチするのが正しいのか?

と言われると、そうではないと私は思います。

なぜなら、椎間関節に生じている痛みは「結果」

である可能性が高いからなんです。

物事には、「原因」と「結果」の2種類があります。

原因があるから結果があるわけですよね。

この考え方で思考を変えていくと、

椎間関節に負担をかけてしまっている組織に対してアプローチするのが正しい

という答えになります。

じゃあ実際に何が椎間関節に負担をかけているのかを考えていきます。

ここで、腰の後屈運動の動きを確認します。

動きを全体的に見ていくと、

腰椎の後屈に伴って上半身は後方に移動してきます。

それに伴って下半身(主に骨盤)はバランスをとるように前方に移動します。

※上半身だけ後方に移動したら普通に後方に転倒してしまいます。

脊柱の動きだけを見ると、後屈時に脊柱は、

頸椎-胸椎-腰椎が連動して弯曲を変化させながら可動域を出していきます。

この中でも特に「胸椎」がポイントになります。

理由としては、頸椎-胸椎-腰椎の中で「胸椎のみ後弯している」からです。

後屈運動では基本的には脊柱は反る(前弯)運動が起こります。

故に胸椎の可動性が落ちて固まっていれば、当然後屈運動時の制限因子になり得ます。

骨盤の動きだけを見ていくと、後屈の際、

骨盤も「後傾運動」が出現してきます。

このように後屈運動を見ていく際、

□上半身重心と下半身重心のバランス

□脊柱の動き(特に胸椎)

□骨盤の後傾

以上の3点が上手く機能しているかを見ていきます。

ここまでくると

なんとなく椎間関節以外にも問題点を見つけられそうではないでしょうか?

上記の話をまとめると、

椎間関節に負担をかけるものとして、

□上半身重心と下半身重心のバランス

□胸椎の可動性

□骨盤の可動性

が考えられます。

具体的に落とし込んでいくと、

①胸椎の可動性を落とす原因となっている筋の硬さをとる

②胸椎そのものの動きが固くなっている(関節の問題)

③骨盤を前傾方向で留めてしまう筋肉の硬さをとる

④骨盤を前方に移動できない原因を解決していく

この4点になってきます。

詳細を説明していきます。

①胸椎の可動性を落とす原因となっている筋の硬さをとる

基本的に猫背になると胸椎は後弯しますので、猫背を引き起こす組織が後屈時の問題にもなります。

考えられる組織を挙げていくと、

□大胸筋

□小胸筋

□上腕二頭筋

□僧帽筋

など、胸を縮める筋が主に挙げられます。

胸が縮まれば単純に呼吸も浅くなります。

呼吸が浅いということは横隔膜も正常に働いていないということになります。

横隔膜は体幹のインナーマッスルの一つですので腹圧も弱まることを意味します。

そういう観点からも腰部に負担がかかることがわかります。

猫背を助長する筋群が問題となる

②胸椎そのものの動きが固くなっている(関節の問題)

①の筋群が固くなり慢性化すると、

関節も固くなります。

要するに胸椎の可動性が落ちるということです。

胸椎の可動性が落ちて後弯が強くなれば、それに追従して肩甲骨も外に開いたまま動きが固まってしまいます。

胸を開いて呼吸を深くするには肩甲骨も内側に動かなければいけません。

なので胸椎の可動性の改善と共に肩甲骨の位置の修正もしていかなければなりません。

胸椎の伸展運動と肩甲骨の内転運動(+下制)が重要となる

③骨盤を前傾方向で留めてしまう筋肉の硬さをとる

次は骨盤に関してです。

後屈時は骨盤は後傾します。

骨盤を前傾方向に留めてしまう組織としては、

□脊柱起立筋

□大腿四頭筋(大腿直筋)

□大腿筋膜張筋

□縫工筋

などなど、、、

これらの筋の伸張性がないと骨盤は前傾方向で固まってしまいます。

骨盤を前傾させる筋群に問題がある

④骨盤を前方に移動できない原因を解決していく

次は、骨盤を前方に移動できない要因についてです。

後屈時に上半身が後方に移動した分、下半身は前方に移動できないとバランスはとれないですよね。

骨盤の前方移動が見られないと

椎間関節が後屈早期から関節同士の衝突が起こり、つまり感を感じることが多くなります。

この骨盤の前方移動を止めてしまう因子としては

「腹直筋」などの腹部組織の影響が考えられます。

この場合、腹直筋の短縮と判断するわけではなく、

「腹壁の緊張」と理解してもらえると分かりやすいかと思います。

腹部の緊張が強いと骨盤の前方移動を制御してしまい、脊柱のたわみの自由度を奪ってしまうということが起こってきます。

腹部の組織(腹壁の緊張)が問題となる

以上の4つが椎間関節に負担をかける組織とその理由になります。

2.まとめ

今回は、「腰を反る時に起こる痛み」についての概論をまとめていきました。

腰の痛みなのでどうしても腰部に目がいきがちになりますが、意外と他部位に問題が生じていることが多いと思います。

身体は部分部分ではなく、それぞれが連結し合って動いているわけですから。

今回の概論では、

後屈時の痛みの問題点を挙げていきました。

ポイントは、

「胸椎の可動性」と「骨盤の前方移動と後傾運動」

でした。

次回はその問題点と経絡を繋げて考えていきたいと思います。

それでは本日もありがとうございました!!

また次回お楽しみください。