トリガーポイントと痛みの関係性~脊柱起立筋のトリガーポイント~

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トリガーポイント
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脊柱起立筋は、一般的には背筋と呼ばれる筋に該当します。

体幹の後面に位置し、上体を後方から支えます。

 

この脊柱起立筋にトリガーポイントが形成されると、背部や殿部に痛みを送ることになります。

今回はそういった脊柱起立筋のトリガーポイントについて紹介していきます。

 

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1.脊柱起立筋について

脊柱起立筋は、大きく3つの筋に分けられます。

背骨の両側に3つの長い浅層筋である最長筋、腸肋筋、および棘筋の3つですね。

 

それらは肩甲骨と脊柱の間を下方に伸び、腰部で分厚く肩甲骨の先へ上がるにつれて薄くなっています。

 

最長筋の上端は肋骨と脊椎の横突起に付着しています。

腸肋筋の上端は肋骨だけに付きます。

両方の筋の下端は、脊柱の土台となる仙骨に付着します。

棘筋は脊柱の棘突起に沿って存在し、椎骨だけに付着します。

それらは背骨の上半分だけに存在しています。

 

脊柱起立筋の作用

脊柱起立筋は、身体を反ったり側方に曲げる際に働きます。

また、身体を直立にしてバランスを保つことにも関与しています。

 

さらに、呼吸や排便時の補助する役割を担っています。

要するに”息を大きく吸ったり吐いたり”や”排便時のいきみ”に腹筋と協働して働きます。

 

体幹の伸展・側屈の作用に加え、便通・咳・くしゃみの補助に関与する

 

 

2.脊柱起立筋のトリガーポイントにより起こり得る「症状」

脊柱起立筋のトリガーポイントが形成されることで起こり得る症状は以下の通りです。

●背部~殿部にかけての疼痛の原因となる

●内臓の痛みと誤解される

●側弯症や異常感覚の原因となる

 

背部~殿部にかけての疼痛の原因となる

脊柱起立筋のトリガーポイントは、背部の痛みに加え、トリガーポイントは脊柱起立筋の全体に渡って緊張を起こします。

脊柱起立筋の1部分のトリガーポイントが実際の元凶である場合でも、連動して収縮して膨らむことから、片側の背中全体に症状があるような違和感を与えます。

 

最長筋と棘筋のトリガーポイントは、脊柱の約5~6㎝外方で見つかります。

疼痛パターンは、一般的に下方に向かって背部と殿部に痛みを送ります。

 

腸肋筋のトリガーポイントは、脊柱から約7~10㎝外方で見つかり、上方と下方、そして少し外側に痛みを送ります。

 

どの筋も最下位の肋骨付近にあるトリガーポイントは、殿部まで痛みを送ります。

最下位の肋骨におけるトリガーポイントは、しばしば腸骨稜に沿って起きる深部痛の原因となるため、中殿筋当たりの痛みを訴える場合は、脊柱起立筋のトリガーポイントをチェックする必要があります。

 

内臓の痛みと誤解される

腸肋筋からの痛みは、身体前面または内臓に送られるため、狭心症、胸膜炎、虫垂炎、または他の内臓疾患に間違われることがあります。

 

脊柱起立筋のトリガーポイントからの痛みは、腎石、腫瘍、肋骨の炎症、靭帯損傷、椎間板の症状と誤解されます。

 

側弯症や異常感覚の原因となる

背筋の一側を継続的に収縮させるトリガーポイントは、脊柱側弯症の原因となります。

 

トリガーポイントにより生じた筋緊張は、仙腸関節をずらし、骨盤をひねるか、傾けることになります。

 

脊柱起立筋が知覚神経を圧迫している場合、背中の皮膚は過敏になるか、部分的な痺れを起こします。

 

背部のこわばり感は潜在性のトリガーポイントである可能性

背部痛が現時点ではなくても、背部のこわばり感または緊張がある場合は、

背筋に潜在性のトリガーポイントがある兆候として理解しておきましょう。

 

ストレスが加わればすぐに潜在性のトリガーポイントは活性化するため、上記症状がある場合は、脊柱起立筋のチェックを行う必要があります。

 

 

 

3.脊柱起立筋のトリガーポイントが形成される「原因」

脊柱起立筋のトリガーポイントが形成される原因としては、物を持ち上げるなどの作業や、長時間同じ姿勢を取ること・繰り返しの活動を続けることなどが挙げられます。

 

重い物を持ち上げるなどの活動

重すぎるものを持つこと、特に突然持ち上げたり、身体がまっすぐではなく、バランスが取れていない場合は、脊柱起立筋のトリガーポイントが生じる原因となります。

 

一側に身体を曲げているときに何か激しい活動を行う場合は、特に脊柱起立筋が損傷を受けやすくなります。

 

長時間の同一姿勢を取ることや反復動作を行うこと

長時間の不動状態か、緊張姿勢を保つこともこれらの筋にトリガーポイントを形成する原因になります。

反復運動も確実にトリガーポイントを形成する原因となります。

繰り返しの作業は、筋に休息や回復の機会が与えられない事が理由となります。

 

 

4.まとめ

今回は脊柱起立筋のトリガーポイントについて紹介していきました。

●背部の痛みやこわばり感の原因となり得る

●内臓の痛みと勘違いされる可能性がある

●側弯症の原因となり得る

●重い物を持ち上げる動作で脊柱起立筋のトリガーポイントを活性化させる可能性がある

●長時間同じ姿勢をとることで脊柱起立筋のトリガーポイントを活性化させる可能性がある

上記のポイントが今回の話の中心となりました。

 

それでは本日はこの辺で。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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