脾経・胃経への経絡アプローチで胃腸の不調を解消しよう

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東洋医学
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脾経と胃経に関しては、名前の通り消化器系の不調と関わりを持っています。

関連する症状について詳しく知りたい方はこちらの記事にまとめていますのでよければご覧ください。

胃腸の不調を東洋医学的に解釈する~脾・胃の問題を解消し胃腸をきれいにする~
東洋医学の中では、脾・胃は”消化器系のコントロール”をする部分になります。ストレス社会である現代ではこの消化器系の問題を抱えている人が非常に多いです。つまり脾・胃にかなりの負担がかかっているということですね。「ストレスが胃にくる」とも言いますし、脾・胃の感情は「思い悩み」ですから常にストレスと隣り合わせということになります。

 

 

ここでは、そんな症状などは置いといて、

実際、脾経や胃経の経絡に対してどのようにアプローチすればいいのか?について

アプローチ方法をご紹介していきたいと思います。

 

それではよろしくお願いいたします。

 

 

 

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1.脾経・胃経の走行は?

脾経と胃経は、基本的に身体の前面を走行します。

 

図:脾経と胃経

 

経絡の特性は以前からも言っているように、

 

正常な経絡→伸長性があり、それに伴って身体もしなやかに動く

 

異常がある経絡→伸張性が低下し、動く際に”痛み”や”ハリ”を感じる

 

このような反応を示します。

 

 

 

このことから、

脾経と胃経は身体の前面を走行=身体前面の伸張性に関わる

となります。

 

 

 

脾経と胃経の異常=腰が反れなくなる?腰痛の原因になる?

脾経と胃経に異常が生じると身体前面の伸張性が失われる、

つまり「体幹の伸展に制限をきたす(身体を反れなくなる)」わけです。

 

 

通常、身体を反る時は、”身体全体が弓のようにしなる”ことできれいな反りが出せるわけです。

 

でも、脾経や胃経の異常により身体の前面が硬くなればしなることはできなくなります。

 

 

 

そうなると、身体を反るために

せっせと働く背骨

が動くスペースがなくなり、早々に背骨同士がぶつかってしまいます。

 

これが俗にいう「椎間関節症」という腰痛の原因になってしまいます。

 

 

機序は様々ですが、

 

脾経や胃経の問題で身体前面に伸張性がなくなれば

構造的に、脊柱の後方の支持部である椎間関節は比較的早い段階で関節同士が衝突し、

それ以上の可動域を出せなくなります。

 

また、椎間関節症は非常に痛みに敏感でありますので腰痛として訴えが起こりやすいです。

 

 

以上のことをまとめると、

脾経・胃経の問題で腰痛は起こりやすいことがわかります。

 

 

脾経・胃経の経絡アプローチにより、消化器系の不調だけでなく腰痛にも効果がある?

上記の流れからいうと、腰痛への影響も十分に考えるわけです。

 

胃痛とかお腹の不調と同時に腰痛も引き起こしている人なんかは、脾経や胃経への経絡アプローチを実践することで腰痛も改善する可能性があります。

 

 

 

2.脾経・胃経に対する経絡アプローチ

ここまでで、脾経や胃経への経絡アプローチの重要性を理解できたと思います。

 

それでは、これから実際の経絡アプローチについて方法を3つほど紹介していきます。

 

 

ここでは、実践的な内容をメインで書いていきますので、

経絡アプローチの詳しい法則や方法に関してはこちらをご覧ください。

「痛み」や「だるさ」から経絡の問題を特定する方法
東洋医学には”経絡”という概念があります。この経絡は全身に張り巡らされており全身に作用します。本日は、東洋医学の中でもこの「経絡」にフォーカスしてまとめていきます。

 

経絡アプローチを行う上で必要なイメージと理解しておきたいポイント
経絡アプローチを行う際、①経絡の流れの向きを覚える、②井穴(せいけつ)を覚える、③経絡上にある筋肉や関節をイメージできるようになる、この3点を確実に理解することが重要になってきます。今回はその3点を詳細に説明していきます。

 

 

 

①脾経に対してふくらはぎのキワをほぐす経絡アプローチ

脾経の経絡の流れは、下半身の場合、「下(足)から上(体幹)」に向かって上行していきます。

 

そして、脾経は足の親指から脛の内側~太ももの内側を上行していきます。

図:脾経の走行と治療部位

 

上記のスライドの赤丸で囲った部分をほぐしていきます。

 

具体的な方法は以下の通りです。

図:脾経のアプローチ方法

 

ここを徹底的にほぐしていくと、実施後はお腹の緊張が思っているより無くなって柔らかくなります。

※脾経は腹部も走行しているから間接的に緩んでいきます。

 

 

あと、同時に腹筋に力が入りやすくなっているので、上体起こしが楽に出来るようになります。

 

※リハビリの方に朗報ですが、脾経の経絡アプローチにより患者さんが起居動作を楽に行えるようになったりします。

 

 

 

②胃経に対しての軽擦法を用いた経絡アプローチ

胃経は脾経と反対で、下半身の経絡の走行は「上(体幹)から下(足)」に向かって走行します。

 

胃経も脾経と同様に、腹部上を走行し、太ももの前面~すねの前面を走行し最終的に足の第2趾に終わります。

図:胃経の走行と治療部位

 

上記のスライドの赤丸の部分が治療対象になります。

 

具体的な方法は以下の通りです。

 

図:胃経に対する軽擦法を用いた経絡アプローチ

 

胃経に対する経絡アプローチを行うことで、身体を反る動きが非常に楽になります。

 

 

いつも猫背になっている場合や腰が痛くて丸まっている人は、胃経に対する経絡アプローチがおススメです!

 

 

 

 

上記の方法は経絡に対して行う方法ですが、経絡上にある筋肉に対するアプローチでも同様の効果が得られます。

 

 

つまり、今回のケースでいえば、

大腿四頭筋のストレッチを丁寧に行うことでも同様の効果が得られるということです。

 

図:大腿四頭筋のストレッチ方法

 

 

セルフで行う場合は、まず大腿四頭筋のストレッチをじっくりと行ってみてください。

セルフで行う場合は、呼吸が非常に大事になります!

ゆっくり息を吐きながらストレッチしていきます。

 

 

③腹壁の緊張に対する直接的アプローチ

この方法は以前、猫背に関して記事を書いた際に紹介した方法です。

猫背の改善には経絡アプローチが効果的~東洋医学的に猫背を解釈する~
今回は猫背について書いていきます。皆さんは猫背の状態をイメージできますか?大体、「姿勢が悪い=猫背」という方程式的なものが世間にはありますよね。現代社会において、猫背は簡単になってしまう不良姿勢です。今回はその猫背に対して東洋医学的視点から原因や解決方法をまとめていきます。

 

 

脾経・胃経ともに、腹部上を経絡が走行しています。

つまりは「脾経・胃経の異常により、腹部も固く緊張しやすくなる」ということです。

 

消化器系の異常による一種の防御性反応が、「腹部の緊張」として現れてきます。

 

 

消化器系の異常→腹部の緊張

腹部の緊張継続→消化器系の異常を助長

このように、内臓の問題が表面化してきたまま、

それをほったらかしにしておくと内臓の問題も慢性化していきます。

 

なので、内臓の問題でも表面化している問題(筋肉や関節など)に対しアプローチする必要があります。

 

 

 

では、具体的な方法です。

 

やり方は、下のスライドをそのまんま模倣をするだけです。

 

(1)お腹の緊張を緩める方法

まずは、タオルや枕を使って腹部に刺激を入れていきます。

↓↓

図:お腹の緊張を緩める方法

 

 

お腹が緊張している人は、結構痛いです。

 

でもしばらく(数分間)このままの姿勢でリラックスしていると、自然に緩んできます。

 

そして、緩んでいくにつれてお腹の蠕動運動が起こったりします。

 

 

 

(2)胃経のストレッチ

次に、緩んだ腹部をしっかりストレッチしていきます。

 

下のスライドのようにうつ伏せから手をついて上体を起こしていきます。

図:胃経のストレッチ

息を吐きながらゆっくり上体を起こしていきます。

腹部の伸長感を感じるよりも先に腰に痛みを感じる場合は、先ほど紹介した

「お腹の緊張を緩める方法」

をもう少し継続する必要があります。

 

腰痛も感じず、しっかり腹部に伸長感を感じる方はそのまま継続します。

そして、息を吐きながらゆっくりストレッチしていきます。

 

息を吐ききったら元のうつ伏せに戻ります。

 

これを5回~10回程度繰り返します。

 

 

 

3.まとめ

今回は、経絡アプローチについてまとめていきました。

 

脾経や胃経は、消化器系と関連のある経絡であり、

ストレス社会と言われている現代社会の中では比較的酷使されている経絡になると思われます。

 

ストレスで体調を崩しやすい人などは定期的に脾経や胃経の経絡アプローチを行うことでセルフメンテナンスが可能になると思います。

 

それでは本日はこの辺で!

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

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