経絡アプローチを行う上で覚えておくべき各経絡の異常

東洋医学
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どうも。

KABOSUです。

 

今回は

東洋医学について

です。

 

東洋医学の記事は久しぶりになります。

今回は東洋医学の中でも”経絡アプローチ”についてまとめていきます。

東洋医学の世界では経絡は各臓器とつながっており、全身の機能維持に重要な役割を果たしています。

この経絡に対してアプローチするということは、身体のコンディショニングを行うだけでなく、もっと深い部分(内臓や精神的な部分まで)への関わりも可能になってきます。

 

実際に経絡アプローチが出来なくても、経絡という存在と経絡の特徴を”知っておく”だけでも、いざ経絡の異常により生じた問題の対処が可能になってきますので皆さんも少し興味を持っていただければと思います。

 

 

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1.経絡アプローチとは?

経絡アプローチとは、主に”経絡の流れを改善するため”に行います。

経絡には、各々流れる方向が存在します。

対象となる経絡に異常が生じると、この経絡の流れが滞っていたり、逆行していることがあります。

 

そもそもですが、経絡には”気(エネルギー)”が流れており、この”気(エネルギー)”が各臓器や身体を巡って身体のバランスをとっていると言われています。

経絡の異常によってエネルギーの循環が悪くなった場合、病気や身体の不調が引き起こされるというわけですね。

何事もそうですが、正しい道筋(エネルギーが流れる方向)というものがあり、そこから脱線すると上手くいかなくなる(不調になる)ということですね。

 

経絡のイメージが付きにくいと思われた方は、まず以下の参考記事から読んでみるとこの後の各経絡の異常も理解しやすくなると思います。

 

 

経絡の特性や異常経絡を特定する方法を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「痛み」や「だるさ」から経絡の問題を特定する方法
東洋医学には”経絡”という概念があります。この経絡は全身に張り巡らされており全身に作用します。本日は、東洋医学の中でもこの「経絡」にフォーカスしてまとめていきます。

 

経絡アプローチを行う際に必要な情報(経絡の流れる向きなど)を詳しく知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。

経絡アプローチを行う上で必要なイメージと理解しておきたいポイント
経絡アプローチを行う際、①経絡の流れの向きを覚える、②井穴(せいけつ)を覚える、③経絡上にある筋肉や関節をイメージできるようになる、この3点を確実に理解することが重要になってきます。今回はその3点を詳細に説明していきます。

 

 

2.経絡の特性

経絡は、陰と陽に大別され、太陽の下で地上に四つん這いになったときに、

陽の当たる部分を“陽(よう)”

陰になる部分を“陰(いん)”

といいます。

 

経絡の虚実について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

経絡アプローチで大切なのは”虚実の判断”が出来るかどうか
経絡アプローチを行っていくうえで理解しておかなくてはならないことがあります。それが、「経絡の虚実を判断すること」です。この経絡そのものの異常を判断するには、対象となる経絡が、”虚の状態”なのか?、”実の状態”なのか?を見ていく必要があります。今回は、その”虚実”と経絡をリンクさせていきたいと思います。

 

図解いちばんわかる!東洋医学のきほん帳より引用

前・後・側面それぞれに陰に相当する経絡が上肢に1本、下肢に1本、陽に相当する経絡も同様に上肢に1本、下肢に1本ずつ分布しています。

 

これらの面の上下肢の陰経と陽経は表裏一体と呼ばれるような密接な関係があるとされ、表裏経と命名されています。

要するに、「表と裏で繋がっている」ということですね。

 

その表裏の関係性について、

上肢では大腸経(表)と肺経(裏)、小腸経(表)と心経(裏)、および三焦経(表)と心包経(裏)がそれに相当します。

下肢では、胃経(表)と脾経(裏)、膀胱経(表)と腎経(裏)、および胆経(表)と肝経(裏)が表裏経の組み合わせになります。

 

 

3.各経絡の異常

経絡のイメージが少し湧いたところで、次は実際に各々の経絡の異常について説明していきます。

※以下の画像は、絵でわかる東洋医学より引用しています。

①肺-大腸の経絡

肺経の異常

図:肺経

【経脈上の異常】

上肢前面外側の疼痛、手掌のほてり

【関連する症候】

喘息、息切れ、胸苦しさ、胸の熱感

 

【ポイント】

肺経は、上肢を流れる経絡であり、「中枢から末梢」に”気(エネルギー)”は流れていきます。

呼吸苦などがある場合は、親指をほぐしていくと和らぐことがあります。

 

大腸経の異常

図:大腸経

【経脈上の異常】

咽頭の腫脹・疼痛、上肢外側の疼痛、示指の疼痛

【関連する徴候】

歯痛、鼻出血

 

【ポイント】

大腸経は、上肢を流れる経絡で「末梢から中枢」に流れる経絡になります。

肩こりや頭痛改善など万能のツボで有名な”合谷”を通る経絡になります。

上記の通り、大腸経の流れが良くなることは肩こりや頭痛改善などに効果的です。

 

肺・大腸の詳細についてはこちらをご覧ください。

肺・大腸の経絡に異常があると起こる症状と虚実の判断~経絡アプローチに必要な知識~
東洋医学の中では、肺は気(エネルギー)の出入りを促す場所として存在します。呼吸によって外から良いエネルギーを取り入れ、体から悪いエネルギーを排出していくといった感じです。大腸も同じように食物の良いものを吸収し、悪いもの体外に排泄する役割があります。このように、肺・大腸は身体をクリーンに保つために必要な働きをする部分になります。

 

②心-小腸の経絡

心経

図:心経

【経脈上の異常】

心臓部痛、上肢前内側の疼痛、手掌のほてりと疼痛

関連する症候】

口渇・脇の疼痛

 

【ポイント】

心経は、上肢を流れる経絡で「中枢から末梢」に流れる経絡になります。

心経は肺経や大腸経と反対に腕や肩の内側に痛みを出します。

 

小腸経

図:小腸経

経脈上の異常

頸部の腫脹、後方をふり返ることが出来ない、肩上腕の激しい疼痛、

頸・上肢後面内側の疼痛

関連する症候

咽頭・下顎の腫脹・疼痛、難聴

 

【ポイント】

小腸経は、上肢を流れる経絡で「末梢から中枢」に流れる経絡になります。

小腸経は、肩の激しい痛みを引き起こすと言われており、「肩関節周囲炎」の症状と被るところがあります。

 

心・小腸の詳細についてはこちらをご覧ください。

心経・小腸経の虚実の症状と五行色体表から得られる心・小腸の異常のサイン
心は西洋医学では心拍の調整などに関わっています。不調があれば不整脈など心臓に異常をきたします。東洋医学の中では、心・小腸は”意識のコントロールや体温調節など”をする部分になります。心や小腸に異常が起こると交感神経優位の症状が出現します。普段から異常に落ち着きがない人なんかは心や小腸に負担がかかっていることが考えられます。

 

③心包-三焦の経絡

心包経の異常

図:心包経

【経脈上の異常】

心臓部痛、腋窩の腫脹、上肢の引きつり、手掌のほてり、李肋部のつかえ

【関連する症候】

胸苦しい、顔色が赤い、精神不安定

 

【ポイント】

心包経は、上肢を流れる経絡で「中枢から末梢」に流れる経絡になります。

 

三焦経の異常

図:三焦経

【経脈上の異常】

耳後~肩上部~上肢後面の疼痛、環指の麻痺、目尻から頬の疼痛、難聴

【関連する症候】

咽頭・喉頭の炎症、発汗

 

【ポイント】

三焦経は、上肢を流れる経絡で「末梢から中枢」に流れる経絡になります。

 

④脾-胃の経絡

脾経の異常

図:脾経

【経脈上の異常】

前胸部・心窩部・腋窩の圧迫感、下肢内側の腫脹・疼痛、母趾の麻痺

【関連する症候】

腹部膨満感、嘔吐、軟便、下痢、全身倦怠感

 

【ポイント】

脾経は、身体の前面を流れる経絡で「末梢から中枢(足から頭に向かって)」に流れる経絡になります。

脾経は消化器系の経絡になるため、異常があれば腹部症状をきたしやすいです。

 

胃経の異常

図:胃経

【経脈上の異常】

顔面麻痺、前頸部の腫脹、前胸部・腹部・鼠径部・下肢前面・足背の疼痛

【関連する症候】

躁状態・うつ状態・鼻出血・消化吸収不良

 

【ポイント】

胃経は、脾経同様に身体の前面を流れる経絡で「中枢から末梢(頭から足に向かって)」に流れる経絡になります。

胃経はストレスと大きく関わっており、悩み事などがあると胃経に異常をきたします。

胃経は顔面も通っており、「ストレスで顔が引きつる」なんかも胃経が関わっているとされています。

 

脾・胃の詳細についてはこちらをご覧ください。

胃腸の不調を東洋医学的に解釈する~脾・胃の問題を解消し胃腸をきれいにする~
東洋医学の中では、脾・胃は”消化器系のコントロール”をする部分になります。ストレス社会である現代ではこの消化器系の問題を抱えている人が非常に多いです。つまり脾・胃にかなりの負担がかかっているということですね。「ストレスが胃にくる」とも言いますし、脾・胃の感情は「思い悩み」ですから常にストレスと隣り合わせということになります。

 

⑤腎-膀胱の経絡

腎経の異常

図:腎経

【経脈上の異常】

腰部・大腿内側の疼痛、冷え、しびれ、足底のほてり、口腔内・咽頭部の炎症

【関連する症候】

空腹感があっても食欲がない、顔面が黒ずむ、呼吸困難、咳嗽(せき)、血痰、立ちくらみ、寝ることを好んで起き上がらない、心配性でビクビクする

 

【ポイント】

腎経は、身体の後面を流れる経絡で「末梢から中枢(足から頭に向かって)」に流れる経絡になります。

慢性的に腰痛があって、顔が日焼けとは違う色黒さがあれば腎経の異常を疑います。

 

膀胱経の異常

図:膀胱経

【経脈上の異常】

頭頂部痛、後頭部痛、体幹後面・下肢後面の疼痛、小趾の麻痺

【関連する症候】

脊柱の疼痛、目の疼痛、鼻出血、痔、精神異常、

瘧(おこり:間欠性の悪寒戦慄、高熱、発汗を特徴とする病気)

 

【ポイント】

膀胱経は、身体の後面を流れる経絡で「中枢から末梢(頭から足に向かって)」に流れる経絡になります。

膀胱経の異常では、背中のハリや痛みなど背部に症状が出やすいです。

 

腎・膀胱の詳細についてはこちらをご覧ください。

腎経・膀胱経の虚証と実証の判断と腎・膀胱の症状~経絡アプローチに必要な知識~
腎や膀胱は、排泄の役割が主であり身体にとって重要な役割を果たします。(どの臓器も重要ですが・・・)東洋医学の中でも腎は重要であり、特に高齢者にとってはどれだけ”腎の機能を維持できるか”が元気に長生きするポイントになります。経絡でもアナトミートレインの深前線と関わりが深く、身体の深部を流れる経絡に当たるため腎に異常が起こると腰痛などの症状が出現してきます。

 

⑥肝-胆の経絡

肝経の異常

図:肝経

【経脈上の異常】

男性では疝気(下腹部内臓が痛む病気)、女性では腹部膨満感、遺尿、尿閉、

腰痛、うつむいたり仰向けになれない、李肋部の腫脹

【関連する症候

嘔吐、ひどい下痢、口渇、顔面がすすけて青黒くなるなど

 

【ポイント】

肝経は、身体の側面を流れる経絡で「末梢から中枢(足から頭に向かって)」に流れる経絡になります。

肝経は、脾経や腎経と共に女性特有の問題に関わってきます。

 

胆経の異常

図:胆経

【経脈上の異常】

目尻・側頭部・顎関節・鎖骨上窩・体幹外側・下肢外側の疼痛、環指の麻痺、寝返りがうてない、足が外反してほてるなど

関連する症候】

口が苦い、よくため息をつく、顔面がくすむ、皮膚がカサカサしてつやがない、頸部リンパ節の結核性炎症など

 

【ポイント】

胆経は、身体の側面を流れる経絡で「中枢から末梢(頭から足に向かって)」に流れる経絡になります。

胆経の異常により、「身体の側屈や回旋」が困難になります。

 

肝・胆の詳細についてはこちらをご覧ください。

経絡アプローチに必要な知識~肝経・胆経の虚証と実証の判断と肝胆の症状~
肝はアルコールの処理など解毒のイメージが強いかと思います。身体を正常に保つために食事をとることが大事です。しかし現代の食事は人工物が多く、安全とは言い切れません。そのため毎回、肝臓が働く必要があるわけでフル稼働させられている臓器の一つになります。そんな肝ですが、東洋医学の中では自律神経系にも関わりがあり、精神的な問題にも深く関わってきます。

 

⑦督脈-任脈の経絡

督脈の異常

図:督脈

【症状】

背骨のこわばり、頭痛、足の冷えと疼痛、痔、下腹部から胸へ突き上げる疼痛、心臓部痛、浮腫、遺尿、女性の不妊

 

【ポイント】

督脈は、自身のセンターラインを流れる経絡になります。

督脈は任脈と共通して「骨盤から頭の方」に向かって流れていきます。

 

任脈の異常

図:任脈

【症状】

男性の疝気、女性の帯下、月経異常、腹部皮膚の疼痛・かゆみ

 

【ポイント】

任脈は督脈と共通して「骨盤から頭の方」に向かって流れていきます。

督脈・任脈は「正経ではなく、奇経に属する」ため忘れられがちですが身体のセンターラインを通る経絡になるため重要な存在になります。

 

 

4.まとめ

今回は、経絡の異常についてまとめていきました。

経絡アプローチを行う上で、各経絡の異常を理解しておくことが非常に重要になります。

なぜなら経絡の異常がわからなければ、どの経絡にアプローチをすればいいかわからなくなるからです。

そういった点では今回の「経絡の異常」はしっかり覚えておきたい所になりますね。

 

それでは本日はこの辺で

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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