kabosu1108

トリガーポイント

腸腰筋のトリガーポイントは腰痛と鼠径部痛の原因となる

今回紹介する腸腰筋は、腰椎から小転子まで走行する「大腰筋」と腸骨から小転子まで走行する「腸骨筋」の2つの筋を合わせて「腸腰筋」と呼んでいます。その内、大腰筋は腹筋と腸の後ろに埋まった状態で存在しています。そして、腸骨筋は腸骨から始まり、腸骨の曲線に沿って走行し、大腰筋と並行して小転子に向かいます。そんな大腰筋と腸骨筋ですが、トリガーポイントによる症状は多岐に渡ります。中でも腰痛との関連が強く、中々治らない腰痛は実は大腰筋や腸骨筋に原因があったなんて話は思っているよりも多いです。
トリガーポイント

腹筋群のトリガーポイントは腰痛や消化器系の不調と関連している

腹筋群のトリガーポイントは内臓疾患との関連性があり、呼吸や運動でも酷使されがちな筋であることがわかります。つまり腹筋群は大抵の人に潜在性のトリガーポイントが形成されている可能性があるということです。東洋医学では腹部周囲は消化器系と関わりがあるといわれており、腹壁の緊張=消化器系の問題として捉えます。現代はストレス社会であり、常にストレスと関連の強い消化器系に負担をかけています(食生活の問題も大いにあります・・・)。こういった問題も腹筋群にトリガーポイントが形成される原因になるのではないでしょうか?
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前鋸筋のトリガーポイントは「わき腹の痛み」や「呼吸」と関連している

今回は前鋸筋のトリガーポイントについてまとめていきました。痛みのパターンは「小胸筋のトリガーポイント」と類似する部分があり、実際に同部位にトリガーポイント様の痛みが出現している場合は精査が必要になりますね。また前鋸筋は胸郭に付着することから呼吸への影響も大きくなり結果的に精神的なストレスの影響も受けやすくなります。ストレスにより前鋸筋にトリガーポイントを生じやすくなるし、逆に前鋸筋のトリガーポイントがあることで呼吸が浅くなり、結果精神的なストレスを感じやすくなることもあります。
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トリガーポイント

小胸筋のトリガーポイントは腕の内側の痛みや猫背の原因となる

小胸筋は、大胸筋の下に完全に隠れており、烏口突起に付着をもち、肩甲骨の動きに関与してきます。小胸筋の機能は、烏口突起を引き下げ、腕のさまざまな動作のために肩甲骨を定位置に固定することです。また肩甲骨の前傾にも作用し、小胸筋の短縮によって猫背が助長されることが想像できるかと思います。二次機能として、激しいスポーツ時で努力呼吸が必要な際に、肋骨を引き上げ胸郭の拡張を補助します。小胸筋のトリガーポイントによる症状は、大胸筋のトリガーポイントと類似しています。
トリガーポイント

大胸筋のトリガーポイントにより腕の内側の痛みや小指や薬指の痛みを引き超す可能性がある

大胸筋は、胸部の前面に位置する筋であり、左右対称に存在します。この大胸筋がトリガーポイントにより機能低下を引き起こし伸張性を失うと、たちまち猫背の姿勢が出来上がります。大胸筋自体は非常に大きい筋であり、姿勢に大きく関与してきます。このように、大胸筋の場合、”トリガーポイントによる痛みの問題”以外にも、”トリガーポイントが形成されることで生じる二次的障害(異常姿勢など)”についても理解していく必要があります。
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上腕筋のトリガーポイントは肘の伸展制限や親指の痛みの原因となる

上腕筋は、上腕二頭筋の裏に存在しており、少し影の薄い存在になります。作用としては、肘の屈曲に働きます。 尺骨に付着を持つため、前腕の回内外の動きに左右されずに、前腕回内外に関わらず肘の屈曲に作用することになります。 この上腕筋ですが、トリガーポイントが形成されると肘の伸展制限を来したり、母指に痛みを送ることになります。
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三角筋のトリガーポイントにより肩周囲に痛みが生じる

三角筋は肩関節を覆う表層の筋になります。この三角筋のトリガーポイントが形成されると、肩周囲に痛みを生じるようになります。 トリガーポイントは基本的に離れた場所に痛みを引き起こすものですが、この三角筋の場合は、三角筋上に痛みを引き起こすことが特徴的です。
トリガーポイント

肩甲下筋のトリガーポイントにより肩が挙がらなくなったり肩の後ろが痛くなる

肩甲下筋にトリガーポイントが形成されると、肩の挙上制限や肩後部の痛みを引き起こします。肩甲下筋そのものは、肩甲骨の前面に広く存在しています。肩甲骨の前面といっても、肩甲骨自体が生体の背部に存在するため実際には肩甲骨と胸郭(肋骨)の間に存在しているといった感じになります。肩甲下筋も棘上筋や棘下筋と同様にローテーターカフのうちの一つであり肩関節の安定化に寄与しています。
トリガーポイント

棘下筋のトリガーポイントは肩関節周囲炎と関連している

棘下筋は肩甲骨の下側に位置しています。棘下筋は「縁の下の力持ち」的な役割を果たしており、棘上筋と共に上腕骨を関節窩に引き寄せる働きをしています。棘上筋自体のトリガーポイントが形成されることによる症状は主に上肢に波及していくことから肩関節周囲炎の症状や上腕二頭筋腱炎の症状と診断されることがあります。
トリガーポイント

棘上筋のトリガーポイントは肩関節周囲炎と関連している可能性がある

棘上筋は片のインナーマッスルとして機能しており、肩の安定化に寄与しています。この棘上筋にトリガーポイントが形成されると、肩外側の痛みや肘まで痛みが波及します。また肩の安定化に寄与する筋であることから、トリガーポイントが形成され筋機能不全を引き起こされると肩の運動時に轢音が生じる原因になることもあります。「肩がしっかりはまっていない感じ」などの訴えがある場合、棘上筋にトリガーポイントが形成されている可能性があります。
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