肩甲挙筋のトリガーポイントは肩甲骨の内側の痛みと関連し悪化すると振り向けなくなる

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トリガーポイント
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どうも。

今回もトリガーポイントシリーズです。

しばらくはこの流れで進めたいと思います。

 

今回は、「肩甲挙筋」のトリガーポイントについて

肩甲挙筋は、肩甲骨と頸椎の間に存在し、左右にそれぞれ配置されています。

 

主な作用としては、肩甲骨の挙上になります。

頸椎から肩甲骨を引き上げる感じですね。

 

この肩甲挙筋ですが、上位交差性症候群で顎が前方に突き出た姿勢では機能異常を引き起こしやすくなります。

トリガーポイントが形成されることで頸部の痛みだけでなく、肩甲骨の内側付近まで痛みを送ります。

 

この肩甲骨内側の痛みが訴えとして比較的多く、肩甲挙筋が問題であると判断されずに長年痛みに悩まされることもあります。

 

今回はそんな肩甲挙筋のトリガーポイントについて触れていきます。

 

 

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1.肩甲挙筋のトリガーポイントにより起こり得る「症状」について

肩甲挙筋のトリガーポイントは、首の付け根に痛みやコリを引き起こします

また、活性化すると、肩甲骨の内縁と肩の背側に痛みを生じさせます

 

肩甲挙筋にトリガーポイントが形成されると、車をバックさせるときに後ろを振り返る動作がつらくなり、またトリガーポイントのある側に頭を向けることが全くできなくなることもあります。

図:肩甲挙筋のトリガーポイント

 

【肩甲挙筋のトリガーポイントによる症状】

●首の付け根の痛み

●肩甲骨内側の痛み

●振り向くことが出来なくなる(頸部の側屈・回旋の制限が生じる)

 

 

 

2.肩甲挙筋のトリガーポイントが形成される原因

肩甲挙筋の症状は思っているよりも多くはないですが、首の痛みだけではなく肩甲骨の内側にまで波及します。

また痛みから頸部の可動域制限にも関連してきます。

 

この肩甲挙筋のトリガーポイントによる痛みはイメージ的には「いやらしい痛み」とか「そこかー!!」と思うような痛みな印象です。

肩甲骨の内側の痛みなんかは何をやっても痛みが軽減しない場合は、肩甲挙筋を試しに押してみてください。

意外と肩甲骨の内側へ痛みが放散され、肩甲挙筋が肩甲骨の内側に痛みを送っていると感じることがあると思います。

そんな時、「マジでいやらしい痛みだ」とか「こんなとこに原因があったんかい・・・」と思うと思います。

そんな肩甲挙筋のトリガーポイントが形成される原因について紹介します。

 

肩甲挙筋の機能について

肩甲下筋の下端は同じ側の肩甲骨の内上角に、その上端は、上部の4頸椎に付着しています。

これによって肩甲挙筋は肩甲骨を引き上げ、肩を上げる事が出来るわけです。

 

肩甲挙筋のトリガーポイントが形成される原因①「ストレス」

ストレスや悪い姿勢習慣で肩が上がったままになっていると肩甲挙筋は過労気味になります

肩甲挙筋は頸椎側面に付着しているので、頭を一側に向ける際には補助的役割を果たします。

しかし、トリガーポイントが形成されると筋が収縮しにくくなり、この機能が十分に果たせなくなります。

また、筋は伸長しなくなり、頭を反対側に向けることが困難になります

 

肩甲挙筋のトリガーポイントが形成される原因②「不良姿勢・動作」

肩甲挙筋は背部から頭部を後方に引くように働きます。

つまり、頭を引き上げる手綱の役割をしているため、習慣的にうつむく姿勢をとると肩甲挙筋は常にいつまでも引っ張り続けなければなりません。

これが何時間も何日も、何年も続くことで肩甲挙筋は深刻なダメージを受けることになります。

 

また、同様に、机の上に本を広げて読書をしていると頭が前傾し首全体と上背の筋が短縮し続けるため、肩甲挙筋と僧帽筋の緊張状態が限界を超えてしまうこともあります。

 

 

【肩甲挙筋のトリガーポイント形成を助長する姿勢・動作のパターン】

●長時間同じ姿勢での読書や勉強

●頭を支えずに横にすること

●種類を横に置いてタイピングを続ける事

●頭と肩とで受話器を挟んで電話する

●長時間リュックサックを背負う、もしくは肩からハンドバックを下げて活動する

●高さのあっていないひじ掛けに長時間座る

※肩を挙上させる姿勢は肩甲挙筋のトリガーポイント形成を助長する

※特に一側だけ肩が挙上するような姿勢を長時間取る場合は最悪である

 

 

 

肩甲挙筋のトリガーポイントが形成される原因③「強い刺激(事故など)」

交通事故によるむち打ち症により起こる頸部周囲の筋緊張亢進も肩甲挙筋のトリガーポイント形成に一役を買います。

 

交通事故によって強い衝撃を受けると、瞬間的に頸部周囲は筋緊張が亢進します。

そして、事故のあともしばらくはこの緊張が抜けません。

これは無意識の活動であるため、自身では気付かない事が多く、他人から指摘されて初めて首肩回りに力が入っていたと実感するということがあります。

 

このような状態過ごすことで肩甲挙筋は短縮状態となり、トリガーポイント形成を助長します。

 

 

3.まとめ

今回は肩甲挙筋のトリガーポイントについて紹介していきました。

肩甲挙筋のトリガーポイントが形成されると、多くの人は肩甲骨上角部分の痛みをしきりに訴えます。

丁度、肩甲挙筋の付着部付近ですね。

ここをしっかりほぐすと、悪いものを攻撃しているように感じるほど気持ちいいように感じます。

しかし、これでは肩甲挙筋の根本の治療にはなりません。

実際の肩甲挙筋のトリガーポイントは頸椎に近い部分にあり、そこを刺激したほうが普段感じる嫌な痛みをより再現されることが出来ます。

 

デスクワーク中心の生活を送る人で首の痛みだけでなく肩甲骨の内側部分に痛みを感じている場合は肩甲挙筋のトリガーポイントをチェックしてみるとしつこいいやらしい痛みが解消されるかもしれません。

※あくまで可能性の話です。違った問題もあるためあしからず

 

それでは本日はこの辺で。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

トリガーポイントの治療の基本についてはこちらの記事をご覧ください。

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