どうも。
KABOSUです。
大殿筋は、お尻に位置する筋となります。
非常に極端な話ですが、殿筋がなければ、顔からうつ伏せに倒れることになるし、歩行も走行もジャンプも立ち上がることも出来なくなります。
殿部の存在する筋には大きく分けて9つの殿筋に分類されます。
その中で、大殿筋が最も大きく、殿筋の中で日常生活内で果たす役割は非常に大きいです。
大殿筋のトリガーポイントは、腰痛および殿部自体に痛みを引き起こします。
そもそも、大殿筋の機能は、股関節の伸展であり、歩行時の立脚初期字や階段の昇段時に必要な動きとなります。
ジャンプ、ランニング、早歩きには大殿筋の力が必要とされ、散歩などでは最低限しか活動していないのが現状です。
※だから、ダイエットとしてウォーキングを行う人はいくら頑張ってもヒップアップには繋がらないのでしょう・・・
今回はこの大殿筋のトリガーポイントについて考えていきたいと思います。
1.大殿筋のトリガーポイントにより起こり得る「症状」について
大殿筋のトリガーポイントは近くに痛みを出す
大殿筋のトリガーポイントは、痛みをあまり遠位へは送りません。
大殿筋トリガーポイントの位置により、腰部、殿部外側、尾骨、殿溝または仙腸関節に痛みを送ります。
上述した通り、遠位ではなく大殿筋付近に痛みを送ることになるわけですね。
図:大殿筋のトリガーポイントの部位と放散痛について
痛みの質は”うずくような痛み”であり、同じ姿勢を取れなくなる
痛みの質的には、うずくような痛みであり、同一肢位で同じ部位に圧がかかることが痛みを強くする原因となり、座っている間は、常に位置を変えるような動きを認めます。
(ずっと同じ所に体重をかけていると耐えれなくなる)
殿部は固く感じられ、椅子から立ち上がるのが困難になり、足を引きずる場合もあります。
関節的に腰痛を引き起こす可能性がある
大殿筋トリガーポイントが生じると大殿筋を緊張させ、仙腸関節に問題を起こし、腰痛背部痛を引き起こす。
このように、腰部まで波及した問題を引き起こす可能性があるということです。
また、トリガーポイントにおけるこわばり感は、脊柱、腹筋または大腿に影響し、余分な緊張を殿筋に与えることになります。
床の物を持ち上げるために、膝を曲げてしゃがみ込む動作も、反復して行われると大殿筋を酷使することになりトリガーポイント形成を助長することになります。
2.大殿筋のトリガーポイントが形成される「原因」について
トリガーポイント形成の原因についてはいくつか挙げられます。
以下に説明していきます。
運動不足⇒過剰な負荷(急激なトレーニングなど)
運動不足の状態で、クライミングまたはジムエクササイズを行うと大殿筋のトリガーポイントを活性化させます。
転倒による衝撃or転倒回避のために急激な力を使う
転倒時または転倒を防ごうとしたときでも、突然強い短縮を経験することで、トリガーポイントをが生じる場合があります。
長時間の椅子生活(デスクワークなど)
現代社会では、多くの人がほとんど全ての時間を座って過ごしています。
このように、椅子中心の生活からくる運動不足が、筋を短く硬くするため、潜在性のトリガーポイントを発達させ、様々な部位に痛みを引き起こします。
結局のところ、大殿筋の症状を予防するには、生活習慣を見直すことと運動習慣を身につける必要があるわけです。
潜在性のトリガーポイントが存在する場合、しゃがみ込み系の動作で増悪することも
階段を上る、膝の深い屈伸運動をする、ジムでのエクササイズやランニングを行うなど、大殿筋に関連する運動を始める前に、潜在性のトリガーポイントをチェックすることが大事になります。
過去にこれらの筋に問題があった場合、負担のかかる活動の前後にマッサージを行う時間をとることで予防できます。
3.まとめ
今回は、大殿筋のトリガーポイントについてご紹介していきました。
●大殿筋のトリガーポイントは遠位に痛みを送らずに大殿筋の近くに痛みを発生させる
●長時間同じ姿勢を取ることが出来なくなり、疼きが強くなってくる
●デスクワークは大殿筋トリガーポイントの形成の原因となる
●腰痛と関連してくる可能性がある
などなど、いくつかの臨床上覚えておきたいキーワードが出てきました。
問診時に上記のような訴えがある時は、大殿筋のトリガーポイントをチェックしてみてはどうでしょうか?
それでは本日はこの辺で!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
コメント