皆さん、こんばんは。
kabosuです。
昨日に引き続き、
内臓について
書いていきたいと思います。
前回の記事は、内臓の解剖学について記事にしていきました。
今回は、前回の記事の続きで、
姿勢が悪くなるとどのように内臓に影響を与えるのかをまとめました。
それではよろしくお願いします。
1.胃を含めた内臓が正常に働けなくなる姿勢は?
一言でいえば、「猫背の姿勢」です。
猫背は、背中が丸まっている状態ですね。
このように猫背になると、正常な脊柱の弯曲が消失します。
そして、前弯するべき部位(脊柱)が後弯し丸まった姿勢になります。
このような状態は、
”胸郭がつぶれ、腹部も折れ曲がった状態”
であると言えます。
胸郭がつぶれるということは、「呼吸もしづらくなる」という問題に直結します。
腹部が折れ曲がるということは、内臓が動くスペースが狭くなり、結果として消化器系の問題が現れてきます。
また、猫背の姿勢とは”重力に負けた姿勢”であるといえます。
重力に抗して身体の伸展位を保てていないというわけですね。
これは内臓に対しても言えることで、
身体が伸展位に保てないということは、内臓も正常な位置で活動できていないということになります。
つまりは、「内臓が下垂していく」ということです。
胃下垂なんかがいい例ですね。
”胃下垂”という用語はかなり馴染みがあると思います。このように内臓の下垂が生じることで、各々の器官の機能低下を起こしやすくなるということになります。
≪具体的な症状≫
□胸のつまり感
□胃もたれ
□便秘
□下痢
□吐き気
□食欲不振
などが挙げられます。
2.内臓の解剖から考える”良い姿勢”は?
では、猫背の姿勢が悪いということは分かったけど、結局何がいい姿勢なのか?ですよね。
この流れでいくと、
「身体を伸ばした姿勢がいいんでしょう。」
とか
「背筋を伸ばせばいいんじゃない?」
などイメージが湧くと思います。
普通に考えたらそれで間違いではないです。
というか正解です。
そうじゃないと
「内臓に対していい姿勢ってどんな姿勢だよ!」
ってなりますよね。
ただ、”身体を伸ばす”とか”背筋を伸ばす”だけじゃ内臓には効いてきません。
普段から比較的良い姿勢をキープ出来ていて、先ほど上記で述べた”内臓の不調の訴え”が全くないようなケースの場合は、単純に姿勢の意識のみで内臓の機能は維持できるでしょう。
しかし、不調の訴えがある場合は、たいてい慢性化しています。
つまり不良姿勢で筋肉などが固まるように内臓の可動性も低下しているため、
姿勢を意識するだけでは内臓などの深い問題はそう簡単に改善されないものです。
なので、内臓を意識した良い姿勢とは、
姿勢だけでなく内臓も意識していく必要があるわけです。
具体的には、
ただ背筋を伸ばすじゃなくて、
”内臓も含めて縦に伸びるイメージ”をもった姿勢の取り方が最適です。
少し抽象的過ぎました・・・。
「胸郭と骨盤の間の間隔が広い程いい」
というイメージとそれを実践することが重要になってきます。
この「胸郭と骨盤の間の間隔」が内臓機能を意識する際、非常に重要になります。
「・・・でも背筋を伸ばすだけでも結果的に胸郭と骨盤の間の間隔は広がっていない?」
と言われそうなので先に説明します。
確かに背筋を伸ばせば胸郭と骨盤の間の間隔は開きます。
でも意識するのとしないのでは開き方に大きな差が出ます。
ただ背筋を伸ばすとかだと、例え胸郭と骨盤の間の間隔が開いても必要最低限というか、あまり開いていません。
大事なのは、
背筋を伸ばそうとするんじゃなくて、
胸郭と骨盤の間の間隔をとにかく広げようとしていく
ことであると言えます。
ちなみに、
このイメージで身体を起こしていくと、きれいな伸展位をキープできるようになります。
なにも内臓に対してだけの良い姿勢なのではないんですよね。
見た目もスッとしてきれいに見えるようになります。
ただ単に、背筋を伸ばすだけだと相手に威圧感を与えます。
そういった”嫌な感じ”という負の印象は与えにくくなります。
あと、背中とか肩に変な違和感を感じなくなるし、なにより”良い姿勢”の持続力が高まります。
何気なく”良い姿勢を”キープしようとしたら1~2分くらいしたら疲れませんか?
それは脊柱起立筋(背筋です)を使って”意識的”に良い姿勢をとっているからです。
どんなことでも”意識して行う動作”はすぐに疲れます。
逆に”無意識下で行う動作”は疲れにくいです。
皆さんは自転車に乗るのは疲れますか?(長距離ではないです)
忘れてるかもしれませんが、自転車に初めて乗る時は乗れないからすごく疲れませんでした?
これも同じことです。
「自転車に乗り始めるときは”有意識下でとにかく意識して動作を行う”」
「自転車に乗り慣れたら”無意識下でなにも意識せずに動作を行う”」
このように意識した状態と無意識の状態とでは大きな差が生じます。
・・・話が逸れましたが、
上記の話を先程の姿勢に置き換えると、
「背筋を伸ばそう⇒いい姿勢を取ろう⇒有意識でいい姿勢をキープしているので疲れる」
「胸郭と骨盤の間を広げよう⇒局所の操作に意識がいく⇒結果的にいい姿勢が取れるため疲れにくい」
このような違いが生まれます。
胸郭と骨盤の間の間隔を広げようとすると、意識は胸郭と骨盤の間にいきます。
なので、感覚的には”いつの間にかいい姿勢になっていた”的な感じになるわけです。
この”いつの間にか”的な状態が、いい姿勢を長続きさせるために重要な部分になります。
話がかなり膨らんでしまったのですが、
結局言いたいことは、
内臓に対していい姿勢とは、
「胸郭と骨盤の間の間隔が広い程いい」
ということになります!!
3.まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、姿勢と内臓の関係性について書いていきました。
結論は、
身体が丸まっている姿勢は内臓の不調を招いている可能性がある
※逆に「内臓の不調があるから身体が丸まってしまっている」こともある
内臓がストレスなく機能するためには、胸郭と骨盤の間の間隔が大事となる
となります。
それでは本日はこの辺で。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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