自分の体質をチェックしよう!東洋医学の”気・血・水”の異常から判断する。

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東洋医学
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どうも。

KABOSUです。

 

今回も

東洋医学について

まとめていきます。

 

東洋医学の分野を理解していくとき、”気血水”は比較的大きなウエイトを占めます。

今回は、この”気血水”の理解を深め、自分自身の体質を知る一つのツールとして紹介していきます。

 

”気血水”以外にも違う視点から身体の体質を知る方法がありますが興味があればご覧ください。。

汗かきや冷え性を改善する方法~東洋医学の熱証・寒証から判断する~

 

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1.気・血・水とは?

気・血・水は、「身体を構成する要素」であり、日本で発展した概念だとされています。

元々は、中国の”気血理論”から発展したものであり、天と地から得られるエネルギーを”気”とし、この”気”が形を借りて静止した状態を”血”と呼びました。

 

このような中国の”気血理論”から日本では、生体の異常を説明する3つの生理的因子を気・血・水としました。

※吉益南涯(江戸時代)が「気血水薬徴」を著し、気血水理論を打ち立てたとのこと。

 

”気”とは?

光や空気、食物など、生命を営むためのエネルギーのことを言います。

天と地から与えられるものを合わせて、人間の身体を作っています

●天の気:太陽の光や熱、空気など

●地の気:土の栄養からなる食物など

 

”血”とは?

西洋医学的な血液と同じ意味ではなく、エネルギーがある気が静止し、物質となった状態を呼びます。

栄養を循環し、運搬する働きを持ちます

 

”水”とは?

身体にある、血以外の液体のことを言います。

分泌物や組織液などの体液を指し、体外に出る場合は汗や涙などになります。

※”水”は”津液”とも呼ばれます。

 

 

2.気血水の異常とその特徴

ここからは、気血水の異常を挙げていきます。

それぞれで特徴を挙げており、その特徴がもっとも多く当てはまるのが、自分の体質になります。

その辺を考えながら読み進めてみてください。

 

”気”の異常

”気”の異常では

●気虚

●気滞

について説明します。

①気虚とは?

気が不足して身体の機能が低下している状態のことを言います。

気虚の原因は、以下の4つが考えられます。

【気虚の原因】

①少食で体内に取り入れられる水穀の気が少ない場合

②脾胃の機能低下によって消化吸収される”食物の栄養”が少ない場合

③肺の機能低下による新たなエネルギーが不足した場合

④腎の機能低下あるいは性交渉過多などによる先天の気が不足する場合

 

上記のような原因で”気虚”に陥っている人は以下のような特徴を示します。

 

【気虚の人の特徴・チェックポイント】

●はつらつとした表情がみられない

●疲れやすくいつもだるさを感じる

●割と落ち込みやすく、傷つきやすい

●話し方が舌ったらずになってしまう

●汗っかきで、自分だけ汗ばんでいる

●風邪をひきやすく、治りにくい

●疲れると食欲がでない

●ぼーっとしている時間が多い

●少し動いただけで息切れがしやすい

●胃がもたれやすい

●筋力がない

●手足が冷えやすい

●不正出血になりやすい

●太りやすい

●わくわくするような元気がわいてこない

●全体的に毛深い

 

②気滞とは?

気が滞っている状態のことを言います。

※気が滞ったり、気がふさがって身体の中にうっ滞する状態

気滞の原因は以下に挙げます。

【気滞の原因】

精神的ストレスや外傷などを誘因とした自律神経系の緊張や異常亢進

 

上記のような原因で”気滞”に陥っている人は以下のような特徴を示します。

 

【気帯の人の特徴・チェックポイント

●イライラしやすく怒りっぽい

●おなかにガスがたまりやすい 

●差し込むような痛みなどもよく現れる

●便秘がちだったり、急に下痢、軟便になる

●目が充血する

●寝つきが悪い

●無意識でため息をつくことが多い

●のどに何かつまったような感じがある

●乳房が痛いほど張る

●ストレスに弱い

●呼吸しづらい、喘息

●突然耳の聞こえが悪くなる

●生理前にイライラしたり、うつになったりする

●頭痛、偏頭痛も痛みが激しい

●女性は生理前の体調不良

●脂っぽい赤みのある肌

 

 

”血の異常”

”血”の異常では、

●血虚

●瘀血

について説明します。

①血虚とは?

血が不足して、身体に栄養が行き届いていない状態のことを言います。

血虚になる原因は以下の3つです。

【血虚になる原因】

①生血不足:血の元となる食物の栄養が十分に作られないために起こる

②消耗過多:病気の長患い、七情過多による血液の消耗、過労など

③出血過多:消化管出血、月経過多、不正性器出血、痔出血など

 

上記のような原因で”血虚”に陥っている人は以下のような特徴を示します。

 

【血虚の人の特徴・チェックポイント

●髪が細くて痛みやすく、抜け毛も気になる

●眠りが浅く、夢をよくみる

●滑舌が悪く、話し方がぎこちないことがある

●物静かでまじめなタイプだと思う

●肌がかさつき、化粧のりが悪い

●筋肉が引きつる

●顔色が悪いと言われることがある

●話を聞きながら、上の空になっていることがある

●不安感におそわれるときがある

●疲れ目やかすみ目がある

●便秘しやすい

●爪がもろく割れやすい

●月経量が少ない。または、月経周期が長い

●のぼせやすい

●耳鳴りがある

●血色が悪く青白く乾燥した肌

 

②瘀血とは?

末梢循環障害によって血が停滞した状態を瘀血といいます。

血が正常に流れず、身体の一部で滞っているような状態ですね。

瘀血になる原因は以下の3つの異常から生じます。

【瘀血になる原因】

気虚・気滞・血虚によるものが多い

①気虚:気の推動作用(臓器や血液の流れを良くする作用のこと)が低下して、血の循行が低下し停滞を起こす

②気滞:気の運動が滞ることで、血も気とともに流れが悪化する

③血虚:血の不足により血脈中に流れる営気(食べ物から得られた気のこと)が不足し、瘀阻の状態が発生する

 

上記のような原因で”瘀血”に陥っている人は以下のような特徴を示します。

 

【瘀血の人の特徴・チェックポイント

●日焼けあとが残りやすく、シミ・ソバカスも多い

●ケガや手術による古傷が痛むことがある 

●便秘がちである

●静脈瘤がある

●歯ぐきが暗赤色

●月経痛が重く、月経血にレバーのような塊がある

●皮膚が乾燥して荒れやすく、ざらついている

●物忘れが激しい

●アザができやすい

●唇の色が紫がかっている

●目の下にクマができやすい

●肩こりや頭痛がつらい

●吹き出物のあとがなかなか消えない

●くすみが気になる肌

●いつも同じ場所に吹き出物ができる

●がまん強いほうだが、感情が爆発してしまうことがある

 

 

”水(津液)の異常”

”水(津液)”の異常では、

●水(津液)不足

●水滞(痰湿)

について説明します。

 

①水(津液)不足とは?

水(津液)不足とはその名の通り、水(津液)が不足した状態を指します。

水(津液)不足の原因は以下の通りです。

【水(津液)不足になる原因】

●熱中症などによる脱水

●下痢や嘔吐

●出血

●発汗

●炎症や発熱を伴う慢性病

●継続的な精神的興奮

●加齢

 

上記のような原因で”水(津液)不足”に陥っている人は以下のような特徴を示します。

 

【水(津液)不足の特徴・チェックポイント】

●喉がかわきやすく、水分を欲する

●入浴後、皮膚がすぐに乾燥してかゆくなる

●消極的で弱気なほうである

●少し早口で、舌が回らなくなることがある

●目が乾く

●寝汗が多い

●風邪をひいたあとに、から咳が残りやすい

●便秘がちで、便がコロコロしている

●肌のキメが荒く、毛穴が開いている

●おしっこの色が濃く、量が少ない

●微熱が続く

●身体がほてる

●関節がスムーズに動かしづらい

●髪の毛がぱさつきやすい

●寝つきが悪い

●肌が乾燥して少し赤みがある

②水滞(痰湿)とは?

水(津液)の停滞によって体内に異常な水分が貯留した状態です。

水滞の原因は以下の通りです。

【水滞(痰湿)の原因】

水液代謝の中心である、肺、脾、腎の機能低下が関与します。

●発汗障害

●腎機能低下

●循環障害

●炎症

●免疫異常

●膠質浸透圧の低下

●電解質バランスの失調

●ホルモン異常

 

上記のような原因で”水滞”に陥っている人は以下のような特徴を示します。

 

【水滞(痰湿)の特徴・チェックポイント】

●体や手足が重く感じることが多く、むくみやすい

●大便が軟らかい

●どちらかといえばわがままなほうだ

●周りに対して見栄をはってしまうことがある

●女性はおりものが多い

●痰が多く、口が粘る

●雨の日や湿度の高い日に体調を崩しやすい

●乗り物酔いしやすい

●自分で動くより、周りにお願いすることが多い

●尿の出が悪い

●ろれつが回りにくい

●胃のつかえ感がある

●じくじくして治りにくい吹き出物ができることがある

●色白でもっちりした肌

●花粉症や鼻炎など、鼻水が出やすい

●吐き気や嘔吐しやすい

 

 

3.まとめ

今回は、東洋医学系の内容で、”気血水”についてまとめていきました。

 

気の異常①気虚・②気滞

血の異常③血虚・④瘀血

水の異常⑤水(津液)不足・⑥水滞

 

上記の6つの異常を挙げていき、それぞれの特徴(チェックポイント)を挙げていきました。

この6つの異常のチェックポイントの中で、最もチェックがついた身体の異常が”自分自身の体質”ということになります。

私の場合は、「瘀血」が最もチェックが多かったです。

「瘀血の人」は病気のリスクが非常に高まるようなので、生活習慣に気を付けていきたいと思います・・・。

このように、体質とは1人1人が持っている思考や身体のクセの表れであり、生まれ持った素質により形成されます。

また、その後の生活習慣や関わる人なんかでも体質は変化します。

今現在の自分自身の体質を知ることは、日々健康に過ごしていくための1つのお守りみたいなものになります。

是非、皆さんも体質のチェックをしてみてはどうかと思います!

 

ちなみに気血水のチェックと合わせて覚えていきたいのが、五行色体表になります。

五行色体表も身体の問題を評価する一つのツールになります。

合わせて理解することをおススメします。

リハビリで問診を行うときには”五行色体表”を活用しよう

 

それでは、本日はこの辺で。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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