どうも。
kabosuです。
今回は、自律神経系の話の後半戦です!
前半の記事はこちらです。
自律神経に影響を及ぼすものに「ストレス」が大きく関わっています。
そのストレスですが、意外とよくわかっていないまま「ストレスが悪い」といっているように思います。
そこで、今回はストレスとは何なのか?そしてストレスとどう付き合っていくか?について考えていきたいと思います。
1.自律神経の異常とはどういうもの?
前回の記事を読んでもらうと分かると思いますが、
自律神経のバランスが非常に大事になってきます。
ここではこの自律神経のバランスから逸脱した状態はどういったものか挙げていきます。
①交感神経優位な状況が続いている
前回の記事から散々書いているので、大体わかると思いますが、
交感神経が優位になっていると、
常に「テンションがハイな状態をキープしている」ということになります。
そのため、以下のような訴えが聞かれます。
□夜間不眠と寝つきが悪くなる
□疲れが取れない
□周囲は涼しそうなのに自分だけ暑い(ほってている)
□血圧が高い
□痛みの訴えが多い(頭痛・腰痛・肩こりなど)
※これは二次的な問題か、、、
□消化器系が弱い
などなど、、、
交感神経が高まると、
頭に血が昇った状態に近くなるため、ほてりを感じるし頭痛も起こしやすくなります。
また、交感神経が優位だと消化運動が抑制されるため、慢性的になれば消化器系の不調も予想できます。
さらに、副交感神経への切り替えが上手くできなくなるため、休息ができないため疲労がとれずにいつも疲れている状態になります。
そして、疲れているからと、栄養ドリンクを飲んだりするわけですが、その栄養ドリンクも一種の興奮剤のようなものですから再び交感神経はハイになります。
元々交感神経がハイになっているのに、また交感神経に強制的にもっていかれるという・・・
外が暑いから部屋に入ってクーラーを入れて身体を冷やすところを、あえて暖房を入れてさらに暖めているような感じですよ・・・
②副交感神経優位な状況が続いている
次に、副交感神経の問題ですが、
交感神経とは打って変わって、
「無気力」
な状態を言います。
そのため、以下のような訴えが聞かれます。
□慢性的にお腹を下している(下痢症状)
□常に身体がだるい・疲れやすい
□冷え性である(末梢が常に冷えている)
□アレルギー症状が強い
□不定愁訴が多くなる(めまい・だるさ・原因不明の痛みなど)
□何事にも集中が続かなくなる
などなど・・・
副交感神経は強くなりすぎると何をするにも無気力になり、ひどいときはうつ状態になる恐れがあります。
さらに、病気から体を守る免疫力が強くなりすぎて花粉症やぜんそく、アトピーなどのアレルギー症状を引き起こしたり、太りやすくなったりします。
個人的には、アレルギーは副交感神経が優位になると起こりやすいことに衝撃を受けましたね。
確かにアレルギーも自己免疫疾患的な感じですもんね。
過剰に身体が反応してしまっているという点では。
2.自律神経の異常をきたす大きな原因
上記のように、交感神経が優位になったり副交感神経が優位になったりする原因として考えられるのが、
一番はやはり「ストレス」ですね。
□仕事のストレス
□人間関係のストレス
など、ストレスは数えきれないくらいあると思います。
そして時代の流れにより、
1)ストレスを感じることが増加したこと
(ストレッサーの増加)
2)ストレスを許容できる量の低下
(自身の身体の弱化(ストレスに負けやすい身体))
の環境面と身体面の問題が挙がっています。
1)ストレスを感じることが増加したこと(ストレッサーの増加)
現代は「ストレス社会」とまで言われていますから、
とにかく気にしなければならないことが増えたように思います。
物が増えすぎたことや携帯やパソコンの普及などが影響しているものを思われます。
昔に比べ、物が増えたことにより相手と見比べることが増えたように感じます。
※ファッションや所持品など生きてくうえで優先度の低いものが現代では優先度が非常に高くなっている。
また、携帯の普及により得られる情報量が増えたことで「知らなくていい情報」も「知っとかなければならない情報」にすり替わっているように思います。
※これは中高生に多いように感じます。
さらに公共交通機関の普及により、便利になった代わりに「歩行」という移動方法が著しく減少したことも影響しているかと思われます。
このように、
昔に比べて身体を動かすことが減って、頭を使うことが明らかに増えていますよね。
身体的な疲労は少なく、精神的な疲労が極端に増えています。
2)ストレスを許容できる量の低下
要するに「ストレスに負けやすい身体になっている」ということです。
そのことについて皆さんは
「副腎疲労症候群」というものを聞いたことあるでしょうか?
副腎はストレスに対抗するホルモンを出す臓器です。
つまり、副腎は常にストレスと戦っている臓器であるというわけですが、
過度なストレスにさらされれば、フル稼働しなければならないため、いつかは疲労してしまいます。
そしていつかは疲労し、機能低下をきたします。
そうなるとストレスに対抗する抗ストレスホルモンの分泌が低下し、ストレスに弱い身体が出来上がるわけです。
以上のことから、
ストレスの多い現代にストレスを感じすぎて、そのストレスを許容する機能まで低下してきている人が増加しているのが現状です。
故に、ストレスが原因で自律神経にも異常をきたすわけですね。
3.自律神経を正常化させるためには?
自律神経は身体のバランスをとるためには重要な機能になります。
この自律神経の異常をきたすのはストレスが原因となることが多いということがわかりました。
「自律神経を正常化させる」というと言葉が難しいのでわかりにくいですが、
これを
「ストレスを解消する」
と変換するとどうでしょうか?
ストレス解消ならよく使ってきたワードでしょうからイメージしやすくなるのではないでしょうか?
ただ、人によっては、「何がストレスになっているのかがわからない」なんて人も多いでしょうし、「ストレスの原因はわかっていても避けられないもの」であることもあると思います。
そういった場合でもストレスを軽減し、自律神経に働きかけれる方法をご紹介します。
①まずはストレスの原因を探る
何がストレスかわからない人も、一度は必ずストレスと向き合う必要があると思います。
ストレスと向き合って対処法を考えるだけでストレスが軽減することもあります。
ストレスから逃げると、余計なストレスも混ざって、より大きなストレスになって返ってきます。
まずはストレスと向き合ってみましょう。
②とにかく有酸素運動でストレスを解消しよう
ストレス解消には有酸素運動を行うことは非常に効果的です。
□ウォーキング
□軽いジョギング
□サイクリング
などおススメです。
よくストレスからきているであろう肩こり・腰痛がある人で「私は運動しているけど全然痛み無くならい」と言っている人を見かけます。
そんな人の運動状況を聞くと、ほとんどの人が「仕事でよく歩くから運動はしっかりしています」といったような返答が聞かれます。
ストレスの解消を目的とするのであれば、
そもそもストレスの一つになるであろう「仕事」と切り離して「運動」を行う必要があります。
ここでいう有酸素運動は、心の休息も含みます。
仕事の営業や移動など何かの目的のために運動をするよりも
リラックスした状態で運動できることが望ましいです。
※運動時間は20分以上を目安にします。ただあくまで”目安”です。まずは自分が出来る範囲で行うことをおススメします。
③呼吸を意識してみよう
次は呼吸です。
ストレスを感じている人の呼吸は、大半が「胸式呼吸」です。
要は肩で呼吸をしている状態です。
そして息は吸えるけど、上手く(長く)吐けない状態となっています。
ストレスの解消を目的とするのであれば「腹式呼吸」を意識しましょう。
お腹で呼吸が出来れば肩の緊張は軽減します。
故に肩こりは軽減します。ストレスが原因なのであれば、、、
また、呼吸でお腹を使いさらに腹圧に関わってくるので、腰部の安定性に変化をもたらします。そのため腰痛軽減にも関係してきます。
ちなみに
吸気時に「交感神経」が優位となり、
呼気時に「副交感神経」が優位となります。
このことから、
ストレスの軽減を意識した呼吸法は、
「腹式呼吸で呼気をしっかり長くとるように意識することが大事。」
ということになります。(元々腹式呼吸は呼気を長くする呼吸法ではあります。)
ただ、副交感神経優位の方(いつも無気力である)には、胸式呼吸がおススメになります。
ピラティスなんかでは胸式呼吸をおススメしていることは多いです。
ただ、ピラティスでやる胸式呼吸はストレスがたまりまくっている方々の胸式呼吸とは違ってきますので、興味があれば、「ピラティス 胸式呼吸」なんかで調べてみてください。
4.自律神経を正常化する際に注意する点
自律神経の正常化を目的とした方法の注意点についてですが、
「何事もやりすぎはNG!!」
です。
「○○しなければダメ!」
という思考はマズいです。
継続はとても大切ですが、無理して続ければ、結局それが新たなストレスになり、
「今あるストレスを解消するには○○をしなければいけないんだ!だから休んではいけない。」
という新たなストレスが発生します。
だからといって三日坊主になれとはいいません。
結局、何が言いたいかというと、
「まずは自分が無理なく続けられる程度の努力から始めましょう」
ということです。
有効だと言われているものも続かなければ効果は出ません。
なので、ネットや資料や人からの情報で
「この運動は○分やった方がいい」
とか
「この運動はこれくらいしないと意味がない」
などあると思いますが、
まずはネットや人からの意見を置いといて、
自分が思っているよりも低い負荷量や内容から始めることをおススメします。
継続できればそれが自信につながり、それがストレスに負けない身体作りの一歩にもなりますからね。
5.まとめ
今回は、自律神経について書いていきました。
●自律神経には交感神経の異常・副交感神経の異常、どちらもある
●自律神経の異常を起こすときは、ストレスが大きく関わっている
●自律神経を適正化するための運動では何にしてもやりすぎはNG。適度が一番。
などに注意していくことが大切であります。
それでは本日はこの辺で失礼します。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
この続きの記事はこちらになります。
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