皆さんは姿勢について考えたことありますか?
猫背になると様々な弊害が出ます。
特に女性にとっては致命的も言えるほどの絶大な影響を及ぼしてしまいます。
上記の絵のように、猫背になると、女性らしさを失うことばかりです・・・。
今回はそんな猫背になった場合に起こる症状についてまとめていきます。
1.猫背について
猫背に対するイメージは”見た目の問題”が多いかもしれませんが、意外と猫背は肩こりや腰痛などの身体の不調の原因となっていることもあります。
猫背とは、簡単に言えば「丸くなった姿勢」と表現できるかと思います。
猫背になることで影響する「見た目」
「見た目」は、その人の第一印象に大きく関わってきます。
猫背になると第一印象も、
”ネガティブっぽくなる”・”陰性な感じ”
を与えてしまうことが多くなります。
【見た目への影響】
□身長が縮む
□背中が曲がった状態
□顎を突き出したような姿勢を取る
□女性が望む”いいスタイル”とは真逆になる
猫背を少し専門的に理解する
少し専門的な用語を用いると以下のようになります。
猫背になると全身の筋肉や関節に影響を及ぼします。
ここで注目して頂きたいのは、
猫背になると、筋は「短縮する」だけでなく、
「弱化や慢性的にストレスがかかる」筋が存在する
ということです。
これに関しては、「猫背だから」というわけではなく、どんな姿勢でも言えることです。
姿勢を維持する以上は短縮する筋があれば、逆に伸ばされる筋も存在するというわけです。
ただ、これが慢性的になると、
●短縮している筋は常に収縮している状態なので異常な硬さになる。
●伸ばされている筋は常に伸ばされてながらも収縮位を保ち姿勢をキープしている(遠心性収縮)ため、筋疲労を起こす。さらに収縮力を奪われるため筋の弱化を招く。
このような問題が生じます。
猫背は「上位交差性症候群」の状態となっている
上記の状態を「上位交差性症候群」ともいいます。
上位交差性症候群に関しての詳細に関してはこちらの記事をご覧ください。
簡単に上位交差性症候群のことを説明すると、
首から肩甲帯にかけての筋バランスの不均衡から生じる不調のことを言います。
この筋バランスの不均衡は法則があります。
首から肩甲帯にかけての筋で交差するように「短縮する筋」と「伸長される筋」が存在する
という法則があり、様々な不調を引き起こすとされています。
筋バランスの不均衡の法則に関しては以下の写真に記載されています。
クリニカルストレッチ トレーナー、治療家のための臨床的ストレッチ入門より引用
このように、上位交差性症候群が過度になると、「猫背」の完成になります。
なので、すごく簡単にいうと、猫背を改善したければこの上位交差性症候群の法則に則って、
トレーニングないしストレッチを行っていけば改善が見込めるということになります。
少し「猫背」を重く捉えていこう
このように、姿勢に自由度がある場合(猫背を取りやすいけどしっかり良い姿勢もとれる)は適度に身体を動かせば気にならない程度の症状しか出ませんが、
同じ姿勢を慢性的にとり(仕事柄、デスクワークなど)、運動習慣もない場合は、
まず姿勢の自由度が失われていき、気が付けば猫背などの異常姿勢があたかも正常な姿勢として身体が認識してしまい、不調を多く抱える生活を送る羽目になります。
このように考えていくと「ふっ、猫背か・・・」なんて簡単な問題だとはいいきれなくなってきますよね。
自分自身にある”身体の不調”を改善させたいなら
「姿勢への意識の重要性」を理解し、
まずは姿勢の改善から取り組んでいく必要があると思います。
2.猫背を作り出してしまう原因
猫背に関わらず、問題が生じるには必ず原因があります。
ここでは猫背になる原因をいくつか挙げていきます。
□パソコンやスマートフォンの普及
パソコンやスマホを見る際に顔を近づける人が多く、その姿勢はモロに猫背の姿勢である。
□姿勢への意識が極端に低い
究極にだらけた姿勢をとると猫背になる。on/offの切り替えがない人は注意が必要か。
□背が高いことによるコンプレックスや物が自分に合っていない
意外と見かける問題かと・・・。背が高いのが嫌な人は背中を丸める。
背が高すぎると大概のものは低く感じてしまう。それに合わせることで猫背になる。
3.猫背になると起こりうる10個の関連症状
次に、今回のメインになる「猫背になることで起こりうる症状」についてです!
「猫背だけど何も問題はないよッ!!(*´▽`*)」
なんて、さわやかに言える人は数年~数十年後に後悔するかもしれませんよ。
身体のケアは若いうちからやっておいた方が絶対にいいです。
以下に猫背とその関連症状を記します。
①見た目が暗く見える・表情がパッとしない
猫背は”負の印象”を与えます。
基本的に猫背は不健康さを相手に協調してしまいます。
②顎の境界線がはっきりしなくなる(顎が無くなる)
頭前方位姿勢となるため顎と首の境界線が不明瞭になります。
頭前方位姿勢とは、簡単に言うと「顎が出た姿勢」です。
こうなると、「二重顎」になったり「顎のラインがはっきりしなくなる」などの問題が生じます。
③いびきがひどくなる(無呼吸症候群になっている場合も)
常に顎が上がっている状態のため起こりやすくなります。
猫背になると、背中が丸まります。
なので、このまま仰向けになると、必然的に”頸部は伸展位”になります。
イメージとしては、「気道確保の姿勢」となります。
そうなると、仰向けでは口呼吸になり、結果的に「いびきをかきやすくなる」といった問題が生じます。
④あらゆるものが垂れる(女性特有の部位)
本来働くはずのインナーマッスルが機能低下を起こすため重力に負けます。
⑤足が短く見える(骨盤後傾位を取るために)
骨盤後傾と共にお尻も垂れるため見た目も足が短く見えます。
骨盤は通常、前傾位をとり追従して脊柱も前弯(腰を反る)します。
このように、骨盤がしっかり前傾することで、歩くときもしっかり歩幅を広くとって歩けますが、骨盤が後傾することにより股関節を伸展方向に動かしにくくなります。
それにより、お尻の筋肉である大殿筋の機能が低下しお尻のハリが失われていきます。
そして、お尻が垂れていきます・・・。
⑥疲れやすくなる、息が切れやすくなる
胸郭の開きが極端に制限されるため効率よく動けなくなります。
猫背により背中が丸まり胸が開きにくくなります。
ということは、大きな呼吸がしにくくなるということです。
「深呼吸」では腕を大きく広げて呼吸しますよね。
猫背ではその動きがしにくくなります。
⑦肩がこりやすくなる
肩甲骨が常に挙上した状態になり「肩が張った状態」となります。
肩の筋肉である「僧帽筋」が前に乗り出してくるような状態になり、常に肩が張ったようになります。
⑧腰を痛めやすい
胸郭の動きが制限されるため腰部の不安定性を招きます。
詳細は以下の記事に書いています。
⑨膝痛を誘発しやすい
猫背になると、胸椎後弯が増強し相対的に膝が前方に移動するため膝への負担増となります。
胸椎と膝の関係性についてはこちらの記事をご覧ください。
⑩頭痛が起こりやすい
頭部と頸部のアライメントが崩れるため、緊張性頭痛を引き起こす可能性があります。
以上、10個の関連症状です。
上記の内容を見ると不定愁訴のオンパレードになってしまいますね。
このように猫背になると多くの弊害が生じます。
見た目だけでなく、日常生活を快適に送ることも制限されてしまいかねない症状もありますね。
4.まとめ
今回は、猫背の弊害ということで記事を書いていきました。
猫背は現代の生活習慣では高確率で起こりやすい不良姿勢になります。
猫背など不良姿勢は”百害あって一利なし”です。
最近は子供の不良姿勢も問題になっていますから、親も子供のチェックはしっかりしていきたいところですね!
子供の話が出たのでついでですが、
こちらの記事では東洋医学的視点で猫背について記事にしています。
東洋医学的視点で考えていく場合、精神的な部分も入ってきます。
姿勢からでも精神的ストレスをチェックすることができます。
興味があればこちらの記事も合わせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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